『 国は医師確保策の強化を 盛岡で北海道東北知事会議

 北海道と新潟県、東北6県の知事で構成する北海道東北地方知事会議(会長・寺田典城(てらた・すけしろ)秋田県知事)が8日、盛岡市のホテルで開かれ、医師確保策の強化を国に求めていくことで一致した。

 会合では斎藤弘(さいとう・ひろし)山形県知事が「中長期的な確保策だけでなく、短期的な対策も必要」と医師の早期確保の必要性を強調。村井嘉浩(むらい・よしひろ)宮城県知事は「即効性のある対策として、以前のように大学の医局が、医師のたまごの研修先をコントロールすべきではないか」と述べ、臨床研修制度の見直しを求めた。

 会合では、自治体病院の機能強化に向けた病院同士のネットワーク化に国の支援を求める緊急提言を採択。来年の北海道東北地方知事会議は、青森県で開くことも決めた。』

 臨床研修制度を見直しても研修医はもう医局にはもどってこないだろうし,自治体病院の機能強化をしようにも医師がいないから無理でしょう.今後さらに診療報酬が下がれば自治体病院自体が消滅していくことでしょう.いまさら何を言ってももう手遅れという感じがします.

 すべては厚生労働省の思いつきのせいなので国は地方医療崩壊の責任を取るべきなのでしょうが,財務省は医療費削減しか考えていないので補助金も出ないでしょう.病院同士のネットワーク化なんて体のいい人材派遣にすぎないし,立場が弱い研修医を強制的に地方病院で労働させたりすればそのツケはいずれさらに立場の弱い者にまわることになるのでしょう.
 

コメント

nophoto
7年目内科医
2007年12月1日8:35

医療崩壊は日常診療で実感しています.この数年でも大きく変わってきていると思っています.どうすれば医療の質を保っていけるか,またこのような状況で自分も医者を続けていけるのか,最近よく考えます.

ブログ脳外科医
脳外科医
2007年12月1日10:46

非常に厳しい時代ですが,若い先生達にも最期まで医師としての尊厳を保って頑張って欲しいと思います.

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