書き換えはミスを増大させる
2007年6月21日 社会の問題『 統合済みでも14件 被害者補償に限界
年金の記録漏れ問題で、手書き台帳の記録とコンピューターの記録が違い、なおかつ給付額にも影響を及ぼすミス15件のうち、14件は基礎年金番号のついた統合済みの記録で発生していたことが分かった。政府は宙に浮く記録5000万件に関し、1年で統合済みの記録と照合し持ち主を捜す方針だが、統合済み記録のミス発覚により、コンピューター内の記録照合のみでは、被害者の補償に限界のあることが一層浮き彫りになった。
記入ミスは、年金記録のサンプル調査で判明した4件と、昨夏以降の検査で見つかった11件の計15件。うち、7件は元々基礎年金番号に添えられた記録のミスで、7件は同番号に新たに統合された記録のミスと分かった。未統合記録のミスは1件だった。
サンプル調査は、国民年金の手書き台帳の記録がコンピューターに正確に入力されているかを調べたもの。その結果、18日になって3090件中35件に不一致があったことが新たに判明したが、うち4件は台帳では「納付」となっていたのに、コンピューターでは未納扱いされるなど給付額に影響するミスだった。
社会保険庁のコンピューターには、(1)基礎年金番号の記録約1億件(2)(1)に統合済みの記録約1億5000万件(3)宙に浮く約5000万件――の計約3億件が入力されている。政府は来年4月までにソフトを開発し、5月の1カ月間で(1)と(3)を照合し、(3)の未統合記録の中から持ち主を捜す。その後、対象者には加入履歴を同封して通知するが、統合済み記録のミスは本人が気づきにくい恐れがあるという。
被害者の補償漏れを防ぐため、政府はコンピューター内の記録照合だけでなく、手書き記録とコンピューター記録の照合も進める方針だが、作業は10年単位に及ぶとされる。統合済み記録を含めたミスの発覚で、補償が手遅れとなる被害者が増える可能性もある。』
結局,ミスの大元は基礎年金番号の導入で,そこにそれ以前の記録を統合したところにあったわけだ.もちろん社会保険庁での入力ミスが直接的原因ではあったのだろうけど,番号を一元化するにあたって入力ミスをゼロにすることなんて不可能で,高価なコンピュータを使っても今までのやり方では入力ミスを検出することは不可能だったということだろう.
これは社会保障番号を導入しても同じことだ.もっとも,新しいシステムを導入して記録の統合のための入力をして,またミスを発見して記録の検証と修正作業をやっていればいつまでも国家公務員の仕事は減らないわけだから,お役人様は大変ご苦労様なことである.
ところで,国家公務員の給料の元である税金は誰が払っているのかお役人様たちはご存知なのであろうか.天下りした方々はとっくに忘れているのだろうが,在職中に責任のあった人たちには,是非,この機会に思い知らせてあげたほうがいいのではないだろうか,
年金の記録漏れ問題で、手書き台帳の記録とコンピューターの記録が違い、なおかつ給付額にも影響を及ぼすミス15件のうち、14件は基礎年金番号のついた統合済みの記録で発生していたことが分かった。政府は宙に浮く記録5000万件に関し、1年で統合済みの記録と照合し持ち主を捜す方針だが、統合済み記録のミス発覚により、コンピューター内の記録照合のみでは、被害者の補償に限界のあることが一層浮き彫りになった。
記入ミスは、年金記録のサンプル調査で判明した4件と、昨夏以降の検査で見つかった11件の計15件。うち、7件は元々基礎年金番号に添えられた記録のミスで、7件は同番号に新たに統合された記録のミスと分かった。未統合記録のミスは1件だった。
サンプル調査は、国民年金の手書き台帳の記録がコンピューターに正確に入力されているかを調べたもの。その結果、18日になって3090件中35件に不一致があったことが新たに判明したが、うち4件は台帳では「納付」となっていたのに、コンピューターでは未納扱いされるなど給付額に影響するミスだった。
社会保険庁のコンピューターには、(1)基礎年金番号の記録約1億件(2)(1)に統合済みの記録約1億5000万件(3)宙に浮く約5000万件――の計約3億件が入力されている。政府は来年4月までにソフトを開発し、5月の1カ月間で(1)と(3)を照合し、(3)の未統合記録の中から持ち主を捜す。その後、対象者には加入履歴を同封して通知するが、統合済み記録のミスは本人が気づきにくい恐れがあるという。
被害者の補償漏れを防ぐため、政府はコンピューター内の記録照合だけでなく、手書き記録とコンピューター記録の照合も進める方針だが、作業は10年単位に及ぶとされる。統合済み記録を含めたミスの発覚で、補償が手遅れとなる被害者が増える可能性もある。』
結局,ミスの大元は基礎年金番号の導入で,そこにそれ以前の記録を統合したところにあったわけだ.もちろん社会保険庁での入力ミスが直接的原因ではあったのだろうけど,番号を一元化するにあたって入力ミスをゼロにすることなんて不可能で,高価なコンピュータを使っても今までのやり方では入力ミスを検出することは不可能だったということだろう.
これは社会保障番号を導入しても同じことだ.もっとも,新しいシステムを導入して記録の統合のための入力をして,またミスを発見して記録の検証と修正作業をやっていればいつまでも国家公務員の仕事は減らないわけだから,お役人様は大変ご苦労様なことである.
ところで,国家公務員の給料の元である税金は誰が払っているのかお役人様たちはご存知なのであろうか.天下りした方々はとっくに忘れているのだろうが,在職中に責任のあった人たちには,是非,この機会に思い知らせてあげたほうがいいのではないだろうか,
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