『 NHKお粗末釈明 「知りませんでした」

 12月31日に行われた「第57回NHK紅白歌合戦」の平均視聴率が2日、ビデオリサーチから発表され、関東地区で第1部が30.6%と90年と並ぶ過去最低で、関西地区で28.5%と過去最低タイ、午後9時30分からの第2部が関東地区で39.8%と04年の39.3%に次ぐワースト2位、関西では04年の38.6%を下回る史上最低だった。また、裸に見えるボディースーツの女性を従えたDJ OZMAの過激なステージへの抗議は、1日午後11時までに750件に上った。NHKは公式HPで「放送まで知りませんでした」と釈明。抗議殺到に加え、数字の低調と年明けから“踏んだり蹴ったり”となった。
 低調な数字がNHKのショックに輪をかけた。OZMAのステージへの抗議殺到に続き、視聴率は東西で厳しい現実を突きつけられた。“みの効果”で巻き返しに成功した05年に続き、さらなるアップを狙ったが…。ふたを開けてみれば歴代ワースト2位となる39・8%と04年に続く40%割れ。関西に至っては史上最低を記録してしまった。
 05年は、みのもんた(62)が白組司会で42・9%をマーク。低落傾向に歯止めをかけた。今回は8年ぶりにSMAPの中居正広(34)を起用し、紅組の仲間由紀恵(27)とフレッシュコンビを結成。出演者もリハーサルから暴走発言を繰り返したOZMAに加え、森進一(59)・森昌子(48)元夫婦が離婚後初共演するなど、話題は少なくなかった。
 期待のOZMAが“地雷”となった。バックダンサーの女性が衣装を脱いで下着姿に。そして、最後は“おっぱい丸出し”で踊る過激な演出(実際はボディースーツ)となったことで、放送直後から苦情が殺到。番組中に総合司会の三宅民夫アナウンサー(54)が前代未聞の生謝罪をした。
 NHK側はこの日までに、HP上で「このような姿になるということは放送まで知りませんでした」と釈明。OZMAの所属レコード会社も「(演出は)知らなかった」とし、実際にリハーサルは“下着まで”だったという情報も。確信犯?のOZMAに怒りをぶつけるように「今回の紅白のテーマにふさわしくないパフォーマンスだったと考えています。一部の視聴者の皆さまに不快な思いをおかけしたことを改めておわび申し上げます」と謝罪した。OZMAのコメントはないものの、“うり二つ”の氣志團・綾小路翔は元日に更新したブログで「昨年はありがとう。今年もよろしくな!おまえらにとって素敵な1年になりますように」と記したのみ。
 裏番組のTBS・MBS系「K-1プレミアム2006格闘技史上最大の祭典Dynamite!!」が平均19・9%をマークするなど、民放の追い上げは年々増している。苦しい立場に追い込まれた“国民的番組”が、首位の座から陥落する日は近いかもしれない』

『 過剰演出のOZMAをNHK突き放す

 昨年大みそか放送のNHK「第57回紅白歌合戦」でDJ OZMA(本名と年齢は非公表)が、裸に見える衣装を着た女性ダンサーを登場させた演出をめぐり、視聴者からの抗議や問い合わせが約750件に上ることが2日、分かった。NHKは公式HPに謝罪文を掲載するなど対応に追われた。DJ OZMAは今後、同局に“出入り禁止”の可能性もある。また、番組の平均視聴率が発表され、問題の場面があった第2部は39・8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、ワースト2位だった。

 紅白を盛り上げようと強行したDJ OZMAの“ストリップ演出”。NHKによると、元日の午後11時までに東京の視聴者コールセンターに寄せられた抗議や問い合わせは約750件。内容は「ふざけすぎだ」「子供も見ている時間帯の演出として、いかがなものか」「子供がびっくりしていた」など批判的意見がほとんど。今後、地方局への電話や、メールなどで寄せられた声などの集計がそろえば、1000件を超える可能性がある。

 NHKでは紅白の公式HPトップに「衣装の最終チェックであるリハーサルでは放送のような姿ではありませんでした。今回の紅白のテーマにふさわしくないパフォーマンスだったと考えます」と謝罪コメント。また、番組責任者の制作局第2制作センターエンターテインメント番組・鈴木明部長の名で、「第57回NHK紅白歌合戦を終えて」と題されたコメントを出し、「一部、視聴者の皆さまに不快な思いをおかけしたことを、改めておわび申し上げます」との一文が入れられた。

 紅白では過去にも、サザンオールスターズによる三波春夫さん風衣装(82年)、とんねるずのパンツ1枚(91年)、本木雅弘によるコンドームパフォーマンス(92年)など、局側に極秘で歌手側が決行したサプライズがあった。本木はその後、歌手として出場したことはなく、サザンは翌83年の出場以来、紅白のステージには上がっていない。OZMAについて、NHKは現時点で「関係者が処分されたという話もない」としているが、放送上の要注意人物としてブラックリスト入りしたことは間違いない。

 OZMAは出演後、「リアルに作りすぎたかな…」と反省の色を見せた。しかし、紅白の後も、元日未明のTBS番組に同様の衣装で出演。ライブなどではおなじみの格好だったが、公共放送では刺激が強すぎたようだ。』

 視聴率が30%程度だったから見なかった人のほうが多かっただろうに,この騒ぎはいったい何なのだろうか.私は,ホテルの部屋でたまたまテレビをつけたらちょうどやっていたので見た.DJ OZMAも名前を聞いたことがあるくらいだが,ちょっと80年代ぽいノリが面白いなと思ってみていたのだが,あのパフォーマンスのどこがいけないのだろうか.ちょっと,お茶の間を驚かせる程度のもので,よく見れば本物ではないことがわかるのである.

 アートとして見れば立派なものであって別に放送していけないものとは思われない.もっとも価値観はそれぞれだから1000件くらい抗議する人がいてもそれはそれで不思議でもなんでもないことだろう.むしろ問題は,それに過剰に反応し,謝罪しながらも無責任な対応をするまるで官僚的なNHKの態度にこそあると思われる.薬害エイズの時の厚生労働省を思い出したのは私だけだろうか.

 不祥事が相次ぐNHKとしてはこれ以上批判されたくないのかも知れないが,公共放送を自負するのであれば,自らアーチストの表現の自由を否定するかのような発言はマスコミとしてふさわしくないのではないだろうか.公共放送の役割は決して表面をきれいにつくろう事ではない.批判されたらすぐに謝罪して視聴者の顔色をうかがいながら誠意のない対応をとるその幼稚な判断力に公共放送を名乗る資格はすでにないと思うのだがどうだろうか.

 あれがNHKの演出だったら少しは見直す気にもなったのだが,この一件で来年の紅白,いやNHKの娯楽番組自体が見たくなくなった.ニュースと教育と娯楽は別々のチャンネルにして受信契約も見たいものだけにしたほうがやっぱりリーズナブルだと思うのだがどうだろうか.公共放送の名のもとに政府にコントロールされた番組を有料で見せられるようなことだけはカンベンして欲しいのは私だけではないだろう.

 放送上の要注意人物としてブラックリスト入りするかしないかは別として,アーチストを自負する芸能人は今後NHKへの出演を辞退するくらいの抗議行動をとってもいいような気もするが,わが国の芸能人には果たしてそのような人が何人いるのだろうか.

コメント

ねーこ
ハイジ
2007年1月4日13:26

あけましておめでとうございます。

たしかにアレはやりすぎですよね。
最初あたしも驚きましたもん。
紅白とフィギュアを交互に見ていたんですけど、
たまたまチャンネルを変えたら例の場面でした(^◇^;)
「知りませんでした」
じゃ済みませんよね。

スミぱん@国会を見よう
スミぱん
2007年1月4日19:26

テレビがあるだけで受信料を請求するくらいなら、払った
受信料分の価値のある番組をやってほしいですね。
だんなと、「NHK、とっととPPV(見た番組だけ代金を払うシステム)を
導入してくれないかなぁ。」と、話す毎日です。

紅白の方は、みゆきさんが出演した時しか見てないです。
(よく出演したものだと思ったもんです)

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