『 --「重大性の認識なかった」 無断掲載で市教委が謝罪 --

 東京都羽村市立小学校の男性教諭(33)が、交通事故や犯罪に巻き込まれた児童の写真を自分のホームページ(HP)に無断掲載していた問題で、同市教育委員会が4日記者会見し「内容把握が十分ではなく、人権問題として重大だという認識がなかった」と謝罪した。
 同教委によると、同じHPの掲載写真をめぐり、愛知県警が9月に著作権法違反容疑で書類送検したが、教諭は11月末まで勤務を続けていた。今年6月に同県警の家宅捜索を受けた直後、容疑の概要は聞き取ったが、HPの内容は詳しく確認しなかったという。
 教諭は1996年採用。羽村市立小には4月に着任し、5年生のクラスを担当していた。』

 変質者というものはどこにでもいると思ったほうがいいということだろう.教師も例外ではないということで,別にこういう人が教師をやっていたということは私にとって不思議でもなんでもない.気持ちの悪い話ではあるがそれほど驚くことでもないと思う.

 むしろ,問題なのはこういう異常な行為をする教師を野放しにしていた校長や教育委員会ではないだろうか.「いじめ」問題も同様に人権問題の側面もあると思うのだが,そもそも生徒の人権というものを軽視して真面目に対応してこなかったツケが廻ってきたのであって,人としてやってはいけないことという基本的な部分の感覚が麻痺している管理者がいかに多いかという事が問題なのである.

 ある会社が,受動喫煙に対して対策を怠ったために喘息になったとして訴えられ敗訴したが,受動喫煙,セクハラ,パワハラといった問題は管理者に問題意識があれば避けられるのではないだろうか.私には公的機関や企業のトップのこうした意識が低い事の延長上にいじめや環境破壊や汚職といった問題が広がっているように思えるのだがどうだろうか.

 以前に働いていた公的病院の院長が「病院の経営改善のために入院患者さんを増やす努力をお願いします」と言った時に自分の担当入院患者の数を聞かれ「私の患者さんは現在1人です.議会とかの対応があって忙しいので...」と言ってひんしゅくを買っていたが,この一言が出張医の労働意欲を無くし医師の引き上げを招いたのではないかと思っている.

 デリカシーの無い一言で医師が引き上げるくらいならまだいいが,逃げ場を失った人たちが自殺してしまうような社会はどうなるのかと最近は心配である.

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