『 -- 小6男児、いじめで「胴上げ遊び」 落下し脳挫傷に --

 福岡県田川市立大浦小学校の6年生男児が11月中旬、校内で「胴上げ遊び」中に頭から床に落下し、脳挫傷と頭骨骨折の重傷を負い入院していることが2日、分かった。
 事故の2日前に負傷した男児の保護者から「子どもの体にあざがあるので調べてほしい」との相談が寄せられていたこともあり、同校は「胴上げ遊びはいじめの一環だった」と判断。田川市教育委員会も当時の詳しい状況などについて調査を始めた。
 田川市教育委員会の荒尾徹教育部長によると、男児は11月16日の昼休みに、空き教室で同級生9人と交互に胴上げをし自分の足で床に着地する遊びをしていて負傷した。
 荒尾部長は「ほかの遊びでも負傷した男児だけが突き飛ばされるようなことがあり、いじめの可能性があると判断した」と話した。』

 これはもういじめの範疇を超えているのではないだろうか.故意に他人を傷つければ傷害罪である.頭蓋骨骨折,脳挫傷というのは死亡する事もあり得るほどの怪我である.こういうケースは刑事事件として扱うべきだろう.死亡事故になってからでは遅すぎるし,学校の先生に対応を任せている場合ではないだろう.いじめによる精神的なダメージ以外にも,今後起こりうる高次機能の障害や外傷後のけいれん発作などに対する補償を含めた損害賠償請求をいじめた生徒の保護者にするのが当然だろう.

 こう考えると,いじめについては最終的な責任はやはり親にあると私は思う.人間として最低限のルールを教えるのは親のするべき事だろう.もっとも,何でも他人まかせにしておきながら,都合が悪くなると他人のせいにしたがる親はそこらじゅうにいるようだから,いじめをなんとも思わないような子供がたくさんいても別に不思議でも何でもないというのも日頃から夜間救急の現場で感じている事ではあるのだが...

コメント

ともやん
ともやん
2006年12月2日19:17

そのとおりと思います。いじめという言葉でごまかさないで、法的なきちんとした見解でのぞむべきと私は思います。

 小学校低学年までのじゃれあいの中で多少のぶつかり合いがあります。あえて言えばそれがいじめでしょう。しかしながら思春期を過ぎると傷害罪・殺人罪・侮辱罪・名誉毀損罪・暴行罪・傷害致死罪・窃盗罪および共同正犯に関わる問題や助勢の問題もあります。きちんと犯罪と捉えることが必要と思います。同時に小学校低学年まではきちんとしっかり叱ることが必要と私は思います。

 最終的な責任は親にあるのですが、きちんとこうしたらこうなるとの責任論を教えることも必要と思います。私は今55歳ですが、40代までは暴力行為を働く子どもを留置所までつれていきました。今は児童の権利等でそこまでできません。加害者の権利を大事にする時代は難しいですね。

ブログ脳外科医
脳外科医
2006年12月2日20:11

自分のやったことに対しては責任をきちんと果たさなければならないということを教えるのも教育ですよね.

そして,いじめをする子供の親にもきちんと責任を果たしてもらう必要があると思います.親が責任をきちんと果たせないのなら当然のこととして子供自身に責任をとってもらうしかなくなると思います.

ろっしふみ
ろっしふみ
2006年12月3日2:15

この記事からだけではいじめなのか遊びなのか判断しずらいですね。でも今の子供は加減を知らないなとは感じました。危険を察知する感覚や大事が起きた時の結果への想像力が無いのでしょうか。そこが怖いと思いました。あまり子供の事件には興味は無いのですが、大人の世界でもリスクマネージメントへの意識が稀薄になってきているように感じるので一筆寄せさせていただきました。

流知翕
流知翕
2006年12月3日22:03

いじめもここまでくれば...犯罪だ!

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