『 -- イラク過激派、ローマ法王発言に次々攻撃予告 --

 ローマ法王ベネディクト16世がイスラム教の聖戦(ジハード)を批判したととれる発言をしたことに対し、イラクのイスラム教スンニ派の過激派組織が次々と非難と攻撃予告の声明を出している。19日には「イラク・イスラム軍」の名義で「イタリア大使館を攻撃する」との声明が出た。シーア派の宗教指導者らも批判を続けており、17日に法王が釈明した後も反発は止まっていない。

 インターネットに掲載されたイラク・イスラム軍を名乗る声明は「バチカンは米同時多発テロ5周年を機に預言者を侮辱した。デンマークの新聞と同じだ」として、今年初めの預言者ムハンマドの風刺画問題に絡めて批判。「19日にイタリア大使館を攻撃する。イラクにいるキリスト教徒兵(欧米からの派遣部隊)殺害を続ける」と表明している。

 イラク過激派の声明は確認されただけで5団体目。イラク・アルカイダ機構は17日付で「バチカンはブッシュが始めた新たなる十字軍の侵略を後押しした」などとして「ジハードの継続」を宣言した。

 シーア派の宗教指導者も批判を続けている。ロイター通信によると、高位指導者のハサニ師は18日、「国連安全保障理事会で決議をつくり、法王を裁判にかけるべきだ」と述べた。南部バスラでは同日、抗議デモが行われた。 』

 ローマ法王の発言はイスラム教世界に対する挑発と受け取られたようだ.キリスト教的世界観からムハンマドを批判するのでは,たしかにブッシュ大統領のイラクへの攻撃と同じようにとられるのも仕方がないことだろう.不用意な発言でテロリストに攻撃の口実を与えたのでは無意味などころかマイナスである.本当に平和を望むならさっさと発言を取り消し謝罪するべきだろう.

 宗教を信じることは人間の一つの特性であり,生活の規範を宗教に求めるのも勝手だが,一つの価値観にすぎない信仰を理由に他人を害する事はいかなる場合も許されるはずがないだろう.キリスト教徒にしても,イスラム教徒にしてもすぐにそれぞれの神を口にするが,この有史以来続く長い宗教的対立の究極にあるものは人類の破滅ということに今すぐに気がつくべきではないだろうか.

 新しいローマ法王はドイツ人だそうだが,ドイツといえば同じ十字でもハーケンクロイツを連想してしまう.イスラエル,米国は対アラブの当事者であるが,イタリアが巻き込まれたとなれば,日本にもまた飛び火してくるかも知れないと心配になるのは私だけだろうか.

コメント

梔子
2006年9月20日4:01

この日記には関係ないけれど...
バックが変わったんですね、イメチェンですか♪

ブログ脳外科医
脳外科医
2006年9月20日5:44

マンネリ化してきたような気がしたので,背景色だけ変えてみました,

べるの
D.K.Verno
2006年9月20日12:21

はじめまして。
ちょくちょく覗かせていただいていたのですが
リンクさせていただきました。

どうぞよろしくお願いします。

ブログ脳外科医
脳外科医
2006年9月20日12:23

リンクどうもありがとうございます.これからもよろしくお願いします.

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