『 -- 父親高齢ほど自閉症増加 米調査、遺伝子情報関連か --

 5日付の米紙ワシントン・ポストは、父親の年齢が高いときに生まれた子供は若い年齢の父親に生まれた子供に比べ、自閉症になる可能性が高くなるとの米マウントサイナイ医大などの研究結果を伝えた。父親の遺伝子情報が何らかの影響を及ぼしている可能性を示す新しい発見という。

 研究チームは高齢の父親の事例数が少ないため、断定的な結論は出せないとしているが、父親の年齢が上がるにつれて自閉症の割合が増える傾向は、はっきりしたとしている。

 同大などの研究チームがイスラエルで約38万人を対象に、大規模な調査を実施。

 その結果、父親が15-29歳のときに生まれた子供の場合、自閉症になる確率が1万人に6人なのに対し、父親が30代のときの子供の場合は1.5倍の9人。40代では5倍以上の32人、50代以上では約9倍の52人に膨らんだという。

 研究結果は精神医学の専門誌に掲載された。

 自閉症は発達障害の一種で、生まれつき脳の機能に何らかの障害があることが原因とみられている。』

 最近のニュースを見ていると,私の常識では考えられない恐ろしい事件を起す人が増えているような気がしてしまう.このような特に異常な行動をする人の脳にはきっとなにか異常があるに違いないと思っている.死刑になったら臓器は移植にでも使って脳は研究用に提供してもらったらいいのではないだろうか.

 アインシュタイン博士の脳も最近の研究によるとグリア細胞の比率が高いとか頭頂葉の溝の形が普通の人の脳と違うそうである.異常性格はよく幼児期からの家庭環境などがもっともらしく語られるが,原因はそれだけではないだろう.ところで,この記事では自閉症と父親の遺伝子情報が関連している可能性がありそうだということだが,脳の特性も遺伝子で規定されるのだろうから十分考えられることである.

 高齢出産に関わるリスクは従来は女性の話ばかりで,男性はEDくらいしか問題がないように見えたが,男性側にもこんなリスクが隠されていたとなると,もう一人どうしようかと迷い続けている高齢男性の私としては悩みがさらに深くなるのである.

コメント

あんにばる
2006年9月8日22:35

脳外科さま、はじめまして。
今回の記事、とても興味深く拝見いたしました。

母親の高齢出産には、ダウン症などの遺伝障害のリスクが高まることはよく知られていますが、父親も関係ないのだろうか?と以前から私は疑問に思っていたので、とても納得いたしました。

卵子だけでなく、精子もリスクがあるんですね。

それにしても、卵子は1つしか排出されませんが、精子は多数の中からの競争に勝ち抜いた優秀な精子しか受精できませんよね?そういう観点からは、精子側の問題による障害は少ないだろうという疑問はいまだに残るのですが、この点はいかがでしょうかね。

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