夏休みということでちょっとした国内旅行に行ってきました.子供が夏風邪にかかったのか38.7℃の発熱と吐き気で食事が摂れなくなり仕方なく点滴してもらうため病院にかかることにしました.

前日の夕方から熱が出て,翌日の午前中は様子をみたので午後に受診しようと思ってホテルのサービスカウンターに電話したら,タクシーで30分ほどの開業小児科医はどこも午後は3時からの外来診療でした.それで,これまた仕方なく午後1時30分から外来があるというホテルからタクシーで10分の某有名大学の付属病院に行ましたが,これが古典的な大学病院だったので驚きました.

まず,新患受付の若い女性の新規カルテづくりが遅いのです.大きな病院の新患受付なのに働いているのは新人らしい彼女一人だけなので次々と電話や人がきて作業が中断するのです.まわりのベテランと思われる女性たちは決して自分の仕事の手を休めません.こんな調子でカルテが出来るまでに保険証を渡してから15分ほど待たされました.

次に小児科受付にカルテを出しましたが,待ち時間がどれほどあるのかわかりません.専門外来は進んでいるようですが,一般外来の患者らしき人はほとんどいないようなのに1時間経っても呼ばれません.結局,12時30分に病院に来て診察室に入ったのは14時45分でした.実際に一般外来がいつ始まったのかは私にはわかりませんでした.

小児科医は代診とありましたので,きっと大学院生の男性医師か何かだったのでしょう.接遇という言葉も知らなさそうなぶっきらぼうな態度で診断はウィルス性胃腸炎でした.おまけとして子供の具合が悪いなら明日にでも帰宅したほうが良いというありがたいお言葉をいただき妻が検討してみますと言うと,吐き気止めの坐薬と点滴をしていただけるということでした.ちょっと癪にさわったので私はナウゼリン坐薬とアンヒバ坐薬は多めに欲しいと言ったのですが,彼はアンヒバ100mg1回2本と処方箋に書いてくれましたのでどうしたものか困りました.病院前の多くの院外処方薬局には200mgのアンヒバの在庫がないのでしょうか.

帰ろうにも飛行機は満席だろうし,体調不良の子供を抱えて空港でキャンセル待ちなどできないなと思い妻に話すと,ばかな母親に見えたのかしらねと笑っていました.妻は,最初から帰る気などなく相槌を打っただけのようでようでしたが,ひょっとしたら余計な一言で私以上にカチンときたのは妻の方ではと思うとちょっと背筋が寒くなりました.まあ,大学院生が急に外来の手伝いをやらされたのならやる気がないのもわかりますが...

当然のことながら紹介状など持ってないので2000円を余分にとられ,5時30分頃にホテルにもどりました.見知らぬ土地で有名大学付属病院の小児科にかかり色々勉強になりましたが,ホテルの人が大学病院は待たされますよと2回も言っていたのはこういうことかと部屋にもどってから思いました.

幸いにも子供はヴィーンD500ml1本を点滴されただけで元気になり,ナウゼリン坐薬で吐き気も止まって夕食も摂れるようになりました.ただ,右手背に皮下出血ができました.聞くところによると点滴してくれた研修医らしき女医さんが1回目は失敗したようです.でも,子供は誰でも失敗することはあるからいいんだと言っていました.点滴してくれた先生には感謝していたようで私も嬉しく思いました.

国内最大級のテーマパークですから子供が病気になることも多いだろうにたくさんのホテル群の中に内科の診療所もないのがよく考えると不思議でした.テーマパークの中に診療所でもあったら便利だろうし,もし内科医か小児科医だったらテーマパークの診療所ならちょっとやってみたいなと思うのは私だけでしょうか.

コメント

nophoto
F
2006年8月12日12:55

Hi, 最初,うちの病院かと思いましたが,浦安支店ですか.
院生は,無給だからサービス悪いですね.一般に.

いもぷりん。
もくれん
2006年8月16日17:15

そのテーマパークの救護室ですが、ごくたまに医者がいるそうです。(普段は看護婦だけ。)
けど、それは公開されません。なぜなら、医者が居るとわかったら、患者が殺到するからそうです。なんか変な話ですが。

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