『 -- 米軍の攻撃で子ども含む11人死亡 イラク --

 ロイター通信によると、バグダッドの北約100キロにあるイシャキで15日、イラク駐留米軍が「テロ容疑者拘束」のためとして民家を攻撃し、子ども5人を含む市民11人が死亡した。米軍は「武装勢力との戦闘で市民が巻き添えになった」としているが、イシャキのシャセル町長は「米軍の説明を求めたい」としている。

 同通信が伝えた地元警察当局や目撃者の話によると、米兵らが民家の屋根から家の中にいた人々を次々と撃ち、この家で暮らしていた11人が死亡した。米兵らはその後、民家を爆破したという。

 地域の遺体安置所には、子ども5人と女性4人、男性2人の射殺体が運び込まれた。

 これに対し米軍側は、国際テロ組織アルカイダ系のテロ組織の活動を支援していた男がいるとの情報があったため、民家に向かったと説明。「敵からの銃撃を受けて戦闘になった。容疑者を拘束したが、女性2人と子ども1人が戦闘の巻き添えになり死亡し、家が破壊された」としている。 』

『 -- 裁判長、報道陣に退廷命ず フセイン元大統領発言巡り --

 イラクのフセイン元大統領ら旧政権幹部8人を裁く裁判は14日、アブドルラフマン裁判長が途中で審理を非公開にし、傍聴席の報道陣に退廷を命じた。テレビ中継も中止された。フセイン被告が審理とは関係ない発言を続けたため、としている。

 中部ドゥジェイルの住民が虐殺された事件に関して被告は「イラク人よ、殺し合いをやめて侵略者に抵抗せよ」「私はイラクの大統領だ。国民に語りかけることをじゃまするな」などと発言。開廷後、約15分で非公開となった。 』

 フセイン大統領のこの言葉は間違っているのだろうか.テロ組織の活動を支援したという疑いで,おそらくは家族とともに皆殺しにされるというのは法治国家のすることとは思えない.米国民はイラク人なら誰でも米兵に殺されてもかまわないとでも思っているのだろうか.フセイン大統領の統治時代に比べてイラクという国はイラクの人たちにとって暮らしよい国になったのだろうか.報道が制限でもされているのか断片的なニュースしか伝わってこないので本当の事はわからない.最近はイラクと聞いてもまるで地球上の国ではないような錯覚を覚える.

 いったいイラクでは何が起きているのだろうか?米軍はイラクに機動部隊を700人増強派遣するようだから少なくとも安定に向かっているわけではなさそうだ.わが国も自衛隊を派遣しているのに何をやっているのかさっぱりニュースにならないのは何故なんだろうか.あれだけ騒いで送り出したのに一度派遣が決まってしまうとそれ以上マスコミは追及しない.米国に追従したはいいが何の役に立っているのかも国民に知らせないとはどういうことなんだろうか.

 米国はキリスト教的原理主義のもと民主主義の押し売りを続けているようだが,生まれた時からイスラム教的世界観で育ってきた人たちにとっては余計なお世話にすぎなかったのではないだろうか.自分の考えを他人に押し付けるために武力を行使するのが民主主義だというなら天安門事件だって民主主義っていうことだろう.

 そもそも多くの日本人にとってはイラクなんてどこだかわからない遠い国なんだからどうでもいいことなのかも知れないが,侵略者の米国にくっついて母国に自衛隊を派遣しておいてあとは知らんぷりという日本国民をイラクの人たちはどう思うのだろうか.

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