『 -- 介護は誰が? 川崎・谷垣・額賀氏、三者三様の答弁 --
「誰に老後の介護をしてもらいたいか」。14日の参院予算委員会で川崎厚生労働相、谷垣財務相、額賀防衛庁長官が、下田敦子氏(民主)の質問に三者三様の答弁をした。
川崎氏は「夫婦の議論になっている。おれの方がおまえより先に亡くなるから、おまえがしっかりおれの面倒を見てくれ、と。女房の面倒は、息子がしっかりやらなきゃならんだろうなと考えている」。
谷垣氏は「子どもがそういうことをやってくれるか、まだ議論したことがない。やってくれそうな気もするし、とてもそこまで望めないような気もするし」。
額賀氏は「選挙でずっと女房の世話になっているから、女房より長生きして面倒を見たい。自分のことはそれから考える」。身に覚えがあるのか、出席議員からどよめきと拍手が起きた。』
国会議員の皆さんは上流社会の人たちだから,介護は家族がするものという古典的考え方の枠からはみ出る家庭が実際にはかなり存在するという認識はおそらくないのではないだろうか.そもそも女房より長生きなどと簡単に言うが,自分よりかなり年上の奥様でないと女房より長生きすることは不可能だろう.なにせ女性の平均余命の方が最近では6歳ほど長いのだから.
それに,高齢化に伴う痴呆症の問題もある.いくらお互いに介護しようと思ってもひどい痴呆症や徘徊などの症状が出てくると自宅での介護は家族もお手上げになる場合が多いのだ.だが,先日も書いたが痴呆がひどくなると施設でも見放されることが多くあとは精神科の病院にでも入院してもらうしかないのが現状である.精神科の病院から社会的入院の患者さんを退院させ,代わりに痴呆症の患者さんを入院させるという厚生労働省の愚策を実行したとしても受け皿がぜんぜん足りないのではないだろうか.
介護保険により社会的入院を減らし自宅での介護を増やし,健康保険の負担を減らすのはいいが,低所得で共働きしているような家庭にとっては介護に人手がとられ,介護保険でまかなえない分を負担させられたのではやっていられないだろう.議員さんたちは,国会では自分たちの生活レベルで考えてのんきな答弁をされているようですが,果たしてそれでいいんでしょうか.そして,こんな小学生レベルの質疑応答している国会議員では厚生労働省の高級官僚にまるめこまれるのも当然という気がしますがどうでしょうか.
「誰に老後の介護をしてもらいたいか」。14日の参院予算委員会で川崎厚生労働相、谷垣財務相、額賀防衛庁長官が、下田敦子氏(民主)の質問に三者三様の答弁をした。
川崎氏は「夫婦の議論になっている。おれの方がおまえより先に亡くなるから、おまえがしっかりおれの面倒を見てくれ、と。女房の面倒は、息子がしっかりやらなきゃならんだろうなと考えている」。
谷垣氏は「子どもがそういうことをやってくれるか、まだ議論したことがない。やってくれそうな気もするし、とてもそこまで望めないような気もするし」。
額賀氏は「選挙でずっと女房の世話になっているから、女房より長生きして面倒を見たい。自分のことはそれから考える」。身に覚えがあるのか、出席議員からどよめきと拍手が起きた。』
国会議員の皆さんは上流社会の人たちだから,介護は家族がするものという古典的考え方の枠からはみ出る家庭が実際にはかなり存在するという認識はおそらくないのではないだろうか.そもそも女房より長生きなどと簡単に言うが,自分よりかなり年上の奥様でないと女房より長生きすることは不可能だろう.なにせ女性の平均余命の方が最近では6歳ほど長いのだから.
それに,高齢化に伴う痴呆症の問題もある.いくらお互いに介護しようと思ってもひどい痴呆症や徘徊などの症状が出てくると自宅での介護は家族もお手上げになる場合が多いのだ.だが,先日も書いたが痴呆がひどくなると施設でも見放されることが多くあとは精神科の病院にでも入院してもらうしかないのが現状である.精神科の病院から社会的入院の患者さんを退院させ,代わりに痴呆症の患者さんを入院させるという厚生労働省の愚策を実行したとしても受け皿がぜんぜん足りないのではないだろうか.
介護保険により社会的入院を減らし自宅での介護を増やし,健康保険の負担を減らすのはいいが,低所得で共働きしているような家庭にとっては介護に人手がとられ,介護保険でまかなえない分を負担させられたのではやっていられないだろう.議員さんたちは,国会では自分たちの生活レベルで考えてのんきな答弁をされているようですが,果たしてそれでいいんでしょうか.そして,こんな小学生レベルの質疑応答している国会議員では厚生労働省の高級官僚にまるめこまれるのも当然という気がしますがどうでしょうか.
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