『 -- 赤ワイン成分が老化を遅らせる可能性 --

resveratrolが寿命を延ばし、老化関連疾患を抑える可能性
Jennifer Warner WebMD Medical News Reviewed by Louise Chang, MD

 グラス1杯の赤ワインは食事に華を添えるだけではなく、人生を楽しむ時間をさらに増やしてくれるという。

新規の研究において、ぜん虫およびミバエでの延命効果が以前に証明されている赤ワイン成分が、脊椎動物(魚類、またヒトも含まれる可能性がある)の寿命も延ばす可能性が示されている。

研究者らによると、ブドウ、特に赤ワインに含まれる有機成分resveratrolを短寿命の魚の毎日のエサに加えたところ、寿命が延長し、老化に関連する記憶などの障害の発現が遅くなった。

resveratrolはポリフェノールと呼ばれる抗酸化物質群の一種であり、赤ワインに含まれる。この物質は、抗炎症作用および抗癌作用をもつことが報告されており、幅広い医薬分野での利用について現在研究されている。

赤ワインによる寿命延長

resveratrolが酵母、ミバエ、ぜん虫など、非常に短命な種の寿命を延長することが以前の研究で示されているが、マウスといった寿命の長い多くの種において大規模な一生涯におよぶ研究を実施するには、多額の費用がかかりすぎる、と研究者らは述べている。

研究者らはresveratrolの作用について、捕獲状態での寿命が3カ月間しかない小型の魚1種類を用いて検討した。本研究は『Current Biology』2月7日号に掲載されている。

本研究の結果では、魚の毎日のエサに赤ワイン成分resveratrolを添加すると、期待寿命が延長し、記憶および筋肉に関する老化関連障害の進行が遅くなった。

通常のエサを与えた魚に比較すると、低用量のresveratrolを与えた魚では平均33%、高用量を与えた魚では50%以上生存期間が延長したことを研究者らは認めている。

resveratrolは、まったく異なる数種類の動物群で一貫して寿命延長効果を示した最初の化合物であり、ヒトにおける老化関連疾患の予防薬を開発する上で足がかりとなることが示唆される、と研究者らは述べている。
Valenzano, D. Current Biology, Feb. 7, 2006; vol 16: pp 296-300. News release, Cell Press.』

 ビールも好きだがワイン特に赤ワインが私は好きなほうで,1ヶ月に1本くらいは飲んでいる.アルコールが脳梗塞や心筋梗塞などの虚血性血管障害のリスクを下げることは以前にも書いた.中でもビールが動脈硬化の予防にいいらしいのでこれが毎日ビールを飲む根拠になっている.

 酒が好きな私にとって赤ワイン成分resveratrolが記憶および筋肉に関する老化関連障害の進行を遅らせ寿命延長効果を示した最初の化合物であるというニュースは赤ワインを飲む論理的根拠を与えてくれるたいへんよい知らせとなった.

 これからは最初にビール,次に赤ワイン,そして最後はウィスキーか焼酎でという具合にいこうかと思うが,アルコールの総量をどうやって抑えるかそれが問題だ.

コメント

ブログ脳外科医
脳外科医
2006年2月17日18:59

2005年3月19日の日記にビールホップのポリフェノールがピロリ無毒化するということを書いていたのにすっかり忘れていました.私の記憶力もあてにありませんね.もっともこれは若い頃からですから老化ではないと思っています. (

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