『 -- 鈴花ちゃん、仮入園認められ初登園 --
息を吸う時に気管がふさがり呼吸しにくくなる病気の東京都東大和市、青木鈴花ちゃん(5)が10日朝、市立向原保育園に初めて登園した。定期的に痰(たん)の吸引が必要なことを理由に、同市から保育園入園を拒否されたが、東京地裁から入園を承諾する仮の義務づけの決定が出て仮入園が認められた。
前日から楽しみにしていたという鈴花ちゃんは、タオルとおたより帳が入った小さなかばんを手に「うれしい。おままごとがしたい」とにっこりした。
父親の繁宜(しげよし)さんが痰や唾液(だえき)の吸引に必要な器具を携えて園まで付き添った。繁宜さんは「初めて市に入園をお願いしてから2年ちょっと。長かったですが、皆さんの力であっという間にいい方向に決まり、感謝しています」。1時間のならし保育を終えると、鈴花ちゃんは「いっぱい友だちがつくれそう」と話した。
鈴花ちゃんの病気は「喉頭(こうとう)軟化症」。市はこれまで鈴花ちゃんが通っていた施設の看護師を臨時に同保育園に配置し、吸引などのケアに当たる。吉野豊子園長は「緊張もありますが、スムーズに鈴花ちゃんが生活を送れるよう安全に配慮して園全体で考えて保育したい」と話した。
市は仮入園を認めたが、「裁判所の決定は我々の主張と隔たりがある」としており、両親との訴訟はまだ続いている。3月10日に第1回口頭弁論が開かれる予定だ。』
昼のニュースで鈴花ちゃんが自分で吸引をしている映像を見た.その笑顔からは保育園に通うのを楽しみにしている様子が伝わってきた.「裁判所の決定は我々の主張と隔たりがある」のところがわからないのでコメントのしようがないが,現実的に対応は可能であると思われることをやろうとしない市の姿勢は批判されるべきであろう.
障害があるからできることに差があるのは仕方がないことである.しかし,できることまでさせてもらえないのは不当な差別である.こういうおかしな差別をなくすのも行政の仕事であろう.障害者の傍に実際に寄り添ってみれば出来ることか出来ないことかは見ればわかるはずである.鈴花ちゃんが元気に通園する姿をみれば市側の『我々の主張』がなんであれ無意味であるような気がするのである.
病気の後遺障害で療養型病床に入院中の人たちを施設に追いやるような厚生労働省の主張も同じようなものだろう.もっとも,患者の家族とのトラブルは追い出した病院の問題になるだろうから,厚生労働省の役人はなにも感じることはないのだろう.決めるのは官僚で,責任は医師まかせ,そして困るのは患者と家族になるとは一体誰のための国民皆保険制なのだろうか.
息を吸う時に気管がふさがり呼吸しにくくなる病気の東京都東大和市、青木鈴花ちゃん(5)が10日朝、市立向原保育園に初めて登園した。定期的に痰(たん)の吸引が必要なことを理由に、同市から保育園入園を拒否されたが、東京地裁から入園を承諾する仮の義務づけの決定が出て仮入園が認められた。
前日から楽しみにしていたという鈴花ちゃんは、タオルとおたより帳が入った小さなかばんを手に「うれしい。おままごとがしたい」とにっこりした。
父親の繁宜(しげよし)さんが痰や唾液(だえき)の吸引に必要な器具を携えて園まで付き添った。繁宜さんは「初めて市に入園をお願いしてから2年ちょっと。長かったですが、皆さんの力であっという間にいい方向に決まり、感謝しています」。1時間のならし保育を終えると、鈴花ちゃんは「いっぱい友だちがつくれそう」と話した。
鈴花ちゃんの病気は「喉頭(こうとう)軟化症」。市はこれまで鈴花ちゃんが通っていた施設の看護師を臨時に同保育園に配置し、吸引などのケアに当たる。吉野豊子園長は「緊張もありますが、スムーズに鈴花ちゃんが生活を送れるよう安全に配慮して園全体で考えて保育したい」と話した。
市は仮入園を認めたが、「裁判所の決定は我々の主張と隔たりがある」としており、両親との訴訟はまだ続いている。3月10日に第1回口頭弁論が開かれる予定だ。』
昼のニュースで鈴花ちゃんが自分で吸引をしている映像を見た.その笑顔からは保育園に通うのを楽しみにしている様子が伝わってきた.「裁判所の決定は我々の主張と隔たりがある」のところがわからないのでコメントのしようがないが,現実的に対応は可能であると思われることをやろうとしない市の姿勢は批判されるべきであろう.
障害があるからできることに差があるのは仕方がないことである.しかし,できることまでさせてもらえないのは不当な差別である.こういうおかしな差別をなくすのも行政の仕事であろう.障害者の傍に実際に寄り添ってみれば出来ることか出来ないことかは見ればわかるはずである.鈴花ちゃんが元気に通園する姿をみれば市側の『我々の主張』がなんであれ無意味であるような気がするのである.
病気の後遺障害で療養型病床に入院中の人たちを施設に追いやるような厚生労働省の主張も同じようなものだろう.もっとも,患者の家族とのトラブルは追い出した病院の問題になるだろうから,厚生労働省の役人はなにも感じることはないのだろう.決めるのは官僚で,責任は医師まかせ,そして困るのは患者と家族になるとは一体誰のための国民皆保険制なのだろうか.
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