『 --へき地医療義務付け見送り--

 厚生労働省は7日、過疎地や救急現場の医師不足を解消するため、病院の院長や開業を目指す医師に、へき地や救急医療現場で一定期間の実務を義務付ける制度の新設を、今国会に提出する医療法改正案に盛り込むことを断念した。

 同省は、こうした制度改革を先月、社会保障審議会医療部会に示していたが、日本医師会などが「医師の職業選択の自由や居住の自由を奪いかねない」などと強く反発し、調整がつかなかった。』

『 --「議論不十分」と反対表明 療養病床再編で医師会など--

 日本医師会と全日本病院協会などの病院団体は7日、都内で記者会見し、自民党が同日了承した医療制度改革関連法案に盛り込まれた療養病床の再編、縮小方針に対し、「議論が不十分」などとして反対を表明した。

 会見で、寺岡暉(てらおか・あきら)日本医師会副会長は「(社会保障審議会などで)十分な議論がないまま、療養病床の廃止(縮小)を決めたことは誠に遺憾」と述べ、(1)これまでの議論では療養病床の廃止は前提になっていなかった(2)患者の利益を考えた包括的な議論をすべきだ-と指摘。今後は反対派の国会議員と連動し、「われわれの意見が反映されるよう運動していく」としている。

 療養病床には、常時の治療を必要としない長期の入院患者が多く入院。その縮小と患者の受け皿整備が、改革関連法案の医療費適正化の柱に据えられている。』

 厚生労働省のなんでも改革路線にはいいかげんにあきれてしまう.よく医療の現場のことを調べもせずに思いつきの改革案が通用すると思っているところが机の上だけで仕事をする官僚ゆえなのだろう.医療と言うのはもっと人間臭い仕事だということが医師でもない彼らにわかるはずもないが,もう少し医療を理解しようと努力することぐらい医師でなくともできるだろう.

 彼らこそ僻地の公立病院や療養型病床のある病院のベッドサイドで働いてみるべきだろう.そうすれば問題の本質が見えるはずだし,自分たちが何をすべきかもわかるのではないだろうか.現場のことをよくわかっていない人たちが制度を作ってきたことが健康保険制度の崩壊の原因であることにもうそろそろ気づいて欲しいものである.

コメント

nophoto
ユースケ
2006年2月10日0:46

どうも始めまして。いつも読んで共感させていただいてます。
なんか日本語変ですね^^;
医療はもちろん、教育や介護の方も現場の事わかって欲しいデスヨネ。
すべての要望に答えてとは言いませんが、本質的な解決法を作って欲しい限りです。
日本のための国会じゃなくて、自分たちのために国会なんですよね。。。
どうにか、ならないものですかねェ?(ーー;

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