父親の子育て

2006年2月3日 その他
『 --赤ちゃん待ってパパも太る 2種のサルで米チーム確認--

 つがいの雌が妊娠中には雄も体重が増える現象を、米ウィスコンシン大の研究チームが2種のサルで確認し、英科学誌バイオロジーレターズに1日、発表した。

 人間の男性でも妻の妊娠中に体重が増えたり、つわりのような症状を経験したりする例が知られており、その原因解明につながる可能性もある。

 チームが研究対象に選んだのは、小型サルのコモンマーモセットとワタボウシタマリン。一夫一婦婚で父親が母親と同等かそれ以上に子育てをすることで知られる。

 同大の飼育施設で、つがいの雌が妊娠中の雄計25匹の体重を調べたところ、5-6カ月の妊娠期間に体重が平均で約10%増えた。そうではない雄13匹の体重に変化は見られなかった。

 父親サルは、誕生直後から赤ちゃんを何匹も背負って動かなければならないため、研究チームは「厳しい労働に備えたエネルギー貯蔵では」と推定。人間の男性の症状は心因性だと考えられてきたが「進化の過程で必要だったことの名残だったのかも知れない」と指摘している。』

 進化の過程で外敵に襲われ生存が脅かされていた時代には父親サルは赤ちゃんを何匹も背負って急いで動かなければならなかったということだろうか.人類も進化の過程で同じように父親も積極的に子育てをしていたのだろうか.

 残念ながらわが国で父親が積極的に子育てに参加することは一般化しているとは言いがたいと思う.父親は仕事,母親は家庭といういつから始まったかわからない固定観念にとらわれている人(男性?)が非常に多いのではないだろうか.

 医療の世界はもともと看護婦さんと言ったくらい看護師は圧倒的に女性の職業であったし,昔は女医は珍しかったとはいえ極めて女性の比率の高い職場であった.最近は女性医師が増加しておりいずれ50%に迫ると思われるから医療業界は今後も女性の比率が高くなるのだろう.

 ところが,これほど女性の職場であるのに男性医師には男尊女卑というか封建的な考えの持ち主が意外に多いのだ.こういう考え方を変えるのはかなり困難なようで,米国に留学しても知識や技術のコピーはできても家族や家庭中心の考え方やレディーファーストのマナーを身につけることまでは出来ないらしい.

 男性医師のなかには子育てが面倒なのか,仕事が終わっても家に帰らない人までいる.おかげで後輩も家に帰れなくなり迷惑したりする.きっと家族は仕事が忙しいと思っているのだろうが,私は家族に不誠実な人間が患者に誠実なんてことはないと思っているから一見仕事ができそうでもそういう医師は信用しない.

 医師に限らず他人の命を預かるものはまず家族を大切にする心がなければならないし,社会を考えるならその一番小さな構成員である自分の子供をまずしっかり育てることが大切であると思う.有名人の子供が問題児ということはよく聞く話であるが,仕事を言い訳にしないで子育てを妻と共にしっかりできる父親にならなければ,なんのための仕事であるかがわからなくなるのではないだろうか.

 

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