『ペースメーカーに悪影響 CT検査のエックス線

 重い心臓病患者が装着する植え込み型のペースメーカーに、コンピューター断層撮影(CT)検査のエックス線が当たると心拍のリズムが遅くなるケースがあることが分かり、厚生労働省は26日発行の「医薬品・医療機器等安全性情報」に記載して注意喚起した。

 また、心臓の異常を感知して電気ショックを与えて心拍を戻す「植え込み型除細動器」では、同様の不具合に加えて、心臓に問題がないのに誤って電気ショックを与える恐れがあるとして、除細動器にCT検査のエックス線を当てないよう求めた。

 実験では、国内で製造販売が認められているすべてのペースメーカーで同様の不具合が起こることが判明。厚労省は「本体に5秒以上照射しない」などの内容を添付文書に記載するよう指示し、医療機関にも同様の注意を求めた。

 診療上やむを得ずCT検査をする場合は、ペースメーカーにエックス線が当たらないようにするか、それも無理なときは一定の心拍を続けるように設定した上で、脈拍を監視するよう指示した。』

 昨年の5月28日に書いたが,やはりすべてのペースメーカーで問題が起きるようである.ペースメーカー使用の方は循環器内科のある病院で胸部のCT検査を受けていただくしかないであろう.それにしてもこんなことの検証に1年近くもかかるとはどういうことだろうか.

『 --アクセス殺到、HPパンク 医薬品の副作用公表--

 医薬品による副作用の全例公表を31日に始めた独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ(HP)に、同日午後からアクセスが殺到し、つながりにくい状態になった。

 機構は「アクセスが1日平均の約63万件(2004年度)を大きく上回った。予想外だった」としており、市民の副作用への関心の高さと、機構の認識の甘さを示した格好。

 医薬品の使用上の注意などの情報提供にも影響が出かねないため、機構は早急に対策を取るとしている。

 機構は医薬品の承認審査や副作用による健康被害救済、安全対策業務に当たっており、HPは医療関係者らに利用されることが多い。パンク状態になったのは機構が発足した04年4月以降、初めてという。』

 おそらくは自分が病院からもらっている薬のことを心配してのことなのかも知れない.自分の薬に関心を持つことは非常に結構なことである.「病院からもらった薬がわかる本」なんていうのが売れた時代もあったが,最近はネットで調べられるから便利になったものだ.だが,それにしては外来に他の病院でもらっている薬のリストを持ってくる人はまだまだ少ない.

 病院にかかるときには健康保険証だけでなく他の病院からの診療情報提供書というものを持っていけばお互いに余計な手間が省けるものである.薬の副作用には単独で起きるもののほかに他の薬剤との相互作用で起こるものもあるのである.自分の体を守りたかったら是非そういった情報を持参することをお勧めする.

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