ストレスのセルフコントロール
2005年12月12日 こころの問題 コメント (3)『--「夫婦げんか」は傷の治りを悪くする 米オハイオ州立大研究--
夫婦げんかは傷の治りを悪くする、という研究結果を、米オハイオ州立大の精神医学、心理学者らが5日、発表した。心理的ストレスが人の免疫にどのように作用するかをみる研究。夫婦円満を勧めるだけでなく「手術時に患者のストレスを減らすことで術後の回復を速めることができる」とも指摘している。
22〜77歳の42組の夫婦を対象に、2カ月の間隔を空けて1日ずつ実験した。夫婦それぞれの腕に水ぶくれをつくって表の皮をとり、この傷から採血できるようにした。
最初の訪問時には、直したい性格について互いに前向きに語ってもらった。2度目は、見解の違う事柄について30分間言い争ってもらった。夫婦げんかの激しさの度合いをみるため、様子はビデオに収めた。
その結果、けんかをしたときの傷の治りは、前向きな語らいの時より1日長く、激しいけんかの場合はさらに時間がかかったという。
また、血液のサンプル調査では、前向きの時よりけんかの時の方が、免疫細胞の間で情報伝達を担うたんぱく質の発生が少なく、それだけ治癒が遅れるとの結果が出た。 』
22〜77歳の42組の夫婦とあるが年齢層による差があったかどうか気になるところだ.また夫婦と恋人では何か違いがあるのかもわかれば面白い.長いこと付き合っていた恋人同士がゴールインしてすぐに成田離婚なんていう話があるからおそらく夫婦の方がストレスが高いような気がする.人間関係として最もストレスが高いということから夫婦を選んだのだろうか.
ストレスが創傷治癒を遅らせるということだが,それだけでなくストレスが風邪などの感染症や癌などの腫瘍性疾患,そして脳卒中や心筋梗塞などの血管障害などいろいろな原因になっているということは今や広く知られているところである.性格傾向と病気という話では怒りっぽい人は血管障害,くよくよする人は癌になりやすいという話を聞いたこともある.
ところで平常心という言葉を知っているだろうか.「平常心是道 (びょうじょうしんこれどう)」というのが語源で,我々が日々生きていく上において、どのような心で居ればよいのかという禅の問いに対しての答えだそうだ.本来の平常心とは冷静な心の意味では無くて,善悪とか上手下手を逸脱したどんな状況でも常に心がカラリと晴れ渡ってイキイキしていることだそうだ.
私も仕事柄ストレスが多いほうだと思うので普段からストレスを避けたり,うまく消化する方法を考えている.そのときにこの平常心を心がけている.なんでも上手くやろうとか速く解決しようと無理をしないこととでも言ったらよいのだろうか.時間の流れに逆らわないのが結局一番楽なような気がする.よく自分で自分にプレッシャーをかけるというが,長い時間安定した仕事をするにはそういうことはやめたほうがいいと最近思っている.
心や体にストレスをかけないように日常心がけていれば健康で楽しい毎日になるに違いない.予防医学の点で今話題のメタボリックシンドロームも実は色々な現代人のストレスによる過食が原因のような気がしてくる.こんな世の中であればこそストレスをうまくセルフコントロールできるということが重要だと思うのだがどうだろうか.
夫婦げんかは傷の治りを悪くする、という研究結果を、米オハイオ州立大の精神医学、心理学者らが5日、発表した。心理的ストレスが人の免疫にどのように作用するかをみる研究。夫婦円満を勧めるだけでなく「手術時に患者のストレスを減らすことで術後の回復を速めることができる」とも指摘している。
22〜77歳の42組の夫婦を対象に、2カ月の間隔を空けて1日ずつ実験した。夫婦それぞれの腕に水ぶくれをつくって表の皮をとり、この傷から採血できるようにした。
最初の訪問時には、直したい性格について互いに前向きに語ってもらった。2度目は、見解の違う事柄について30分間言い争ってもらった。夫婦げんかの激しさの度合いをみるため、様子はビデオに収めた。
その結果、けんかをしたときの傷の治りは、前向きな語らいの時より1日長く、激しいけんかの場合はさらに時間がかかったという。
また、血液のサンプル調査では、前向きの時よりけんかの時の方が、免疫細胞の間で情報伝達を担うたんぱく質の発生が少なく、それだけ治癒が遅れるとの結果が出た。 』
22〜77歳の42組の夫婦とあるが年齢層による差があったかどうか気になるところだ.また夫婦と恋人では何か違いがあるのかもわかれば面白い.長いこと付き合っていた恋人同士がゴールインしてすぐに成田離婚なんていう話があるからおそらく夫婦の方がストレスが高いような気がする.人間関係として最もストレスが高いということから夫婦を選んだのだろうか.
ストレスが創傷治癒を遅らせるということだが,それだけでなくストレスが風邪などの感染症や癌などの腫瘍性疾患,そして脳卒中や心筋梗塞などの血管障害などいろいろな原因になっているということは今や広く知られているところである.性格傾向と病気という話では怒りっぽい人は血管障害,くよくよする人は癌になりやすいという話を聞いたこともある.
ところで平常心という言葉を知っているだろうか.「平常心是道 (びょうじょうしんこれどう)」というのが語源で,我々が日々生きていく上において、どのような心で居ればよいのかという禅の問いに対しての答えだそうだ.本来の平常心とは冷静な心の意味では無くて,善悪とか上手下手を逸脱したどんな状況でも常に心がカラリと晴れ渡ってイキイキしていることだそうだ.
私も仕事柄ストレスが多いほうだと思うので普段からストレスを避けたり,うまく消化する方法を考えている.そのときにこの平常心を心がけている.なんでも上手くやろうとか速く解決しようと無理をしないこととでも言ったらよいのだろうか.時間の流れに逆らわないのが結局一番楽なような気がする.よく自分で自分にプレッシャーをかけるというが,長い時間安定した仕事をするにはそういうことはやめたほうがいいと最近思っている.
心や体にストレスをかけないように日常心がけていれば健康で楽しい毎日になるに違いない.予防医学の点で今話題のメタボリックシンドロームも実は色々な現代人のストレスによる過食が原因のような気がしてくる.こんな世の中であればこそストレスをうまくセルフコントロールできるということが重要だと思うのだがどうだろうか.
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