『--高崎女児殺害、被告に無期懲役言い渡し 地裁高崎支部--

 群馬県高崎市の県営住宅で昨年3月、小学1年だった女児(当時7)が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた市内の会社員野木巨之(のりゆき)被告(28)に対し、前橋地裁高崎支部は9日、求刑通り無期懲役を言い渡した。

 大島哲雄裁判長は「人間性をかなぐり捨てた欲望のおもむくままの動機に酌量の余地はない。再犯のおそれは否定しがたく、終生、反省悔悟の日々を送らせ、罪を償わせるのが相当」などと述べた。

 判決によると、野木被告は04年3月11日午後2時40分ごろ、下校してきた女児を待ち伏せ。女児がエレベーターを降りた付近で抱え上げ、すぐ脇にある野木被告宅の玄関内に入れた。騒がれたため、首をタオルで絞め、窒息死させた。

 被告宅と女児宅は通路を挟んで隣り合い、女児が帰宅するには被告宅前を通らなければならなかった。

 弁護側が申請し、採用された心理鑑定は、野木被告について「小児性愛傾向がある。犯行は対人関係の困難によるストレス状況下で、攻撃性が衝動的に突出する形で行われた」などとしていた。

 検察側は論告で、成人女性に不信感を抱いた野木被告が少女に性的興味を持つようになったとして、「力では抵抗できない女児を狙い、小児性愛による特異な欲望を満たそうとした」と主張していた。 』

 「人間性をかなぐり捨てた欲望のおもむくままの動機に酌量の余地はない。再犯のおそれは否定しがたく、終生、反省悔悟の日々を送らせ、罪を償わせるのが相当」と裁判長が言っても実際には減刑されて10数年で再び社会に野放しになっているのが現実だと聞いたことがある.米国で社会復帰した性犯罪者の情報を地域に流すような方向性にあるのも再犯の確率が高いからであろう.

 私はこういった幼少児の殺人に関しては死刑でいっこうにかまわないと思う.再犯性の高い犯人を生かしておく価値はないし,生物学的にも遺伝情報を抹消するほうが将来の犯罪の抑止にもなると考えるからである.人間の脳というものも遺伝によりプログラムされている部分が実はかなり多いのではないかと思うからだ.犯罪者の遺伝子を社会が淘汰させることは必要なのではないだろうか.

 最初から過激な意見を書いたと思われるかも知れないが,真に生命を尊ぶとはこういうことではないだろうか.被害者が奪われたのと等価に犯罪者の自由を奪うことは自然で公平なことだろう.死刑が野蛮だというなら無期懲役でも一切の減刑や特赦をみとめないという条件付きではいいかもしれない.だが,それでは税金で犯罪者を養っているだけになりはしないだろうか.

 もっと犯罪者が社会に貢献できる方法としては臓器移植があるだろう.死刑後に臓器を提供してもらうとかいうのがいいかもしれない.これなら少女の命が失われた代わりにだれかの命が助かることになり社会的な損失は多少なりとも償われる.医師なのに残酷と思われたかもしれない.だが,なんの罪もない女の子を故意に殺害するほど残酷なことがこの世の中にあるだろうかと思うと私にはこのような犯罪者はヒトとは思えない.獣はヒトをかみ殺したら殺処分するのがあたりまえである.

 もっともここまでしても子供を失った家族の怒りや悲しみはなくなることはないであろう.後を絶たない小学1年生女子への殺人事件を絶つにはどうすればよいのだろうか.司法,警察,教育関係者の方々には今の何倍もシビアに考えてもらいたいものだ.

コメント

吾朗
ゴロぉ
2005年12月10日23:03

確か、死刑にするほうが終身刑にするより費用がかかるという話をどこかで聞いたことがあります。
それに、冤罪のとき大変だから、僕は死刑は反対です。うん、もちろん、終身刑はありだと思います。

ブログ脳外科医
脳外科医
2005年12月11日5:43

少女殺人への怒りから敢えて極論を述べましたが,死刑廃止論が広がる中では死刑廃止を前提にして再犯を100%防止する方法を検討するべき時期に来ているのかもしれませんね.

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