国公立病院医師の時給は事務員より低いという現実
2005年11月4日 社会の問題『--病院の給与 医師は医療法人が高い、医師以外は国公立--
11月2日の中医協・調査実施小委員会(土田委員長、早稲田大学商学部教授)に報告された今年6月診療分を対象とした医療経済実態調査で、病院の院長をはじめ従事者の平均給与が明らかになった。ボーナスも月割りで加算したもので、院長も含めて医師は医療法人が高く、医師以外では国公立が高い。
職種別の最高額を病院開設者別にみると、院長は医療法人の250万4675円、勤務医師は医療法人の130万2998円、歯科医師は公立の111万5826円、薬剤師は国立の58万4502円、看護職員は公立の49万2948円、看護補助職員は国立の36万6959円、医療技術員は公立の55万2566円、事務職員は国立の54万7116円となった。』
国公立の医師の平均給与は書いていない.書かれていたらきっと公立病院の勤務医はやめたくなるからだろうか.公立の看護職員より国立の事務職員のほうが高いなんて許されるのだろうか.事務職員は医療事故とは無縁だから気楽なものだ.当然,個人病院の看護職員は公立よりさらに低水準である.国立の看護補助職員は個人病院の看護師よりおそらく高いくらいだろう.
医療従事者はリスクが高く,時間外労働が多く,そして給与は低水準ということがわかってもらえるだろうか.たとえ赤字の国公立病院が有利になるように診療報酬を改定してもそれが事務職員の給与になるのではおかしいだろう.健康保険料は公務員を養うためのものではない.まったくこの国の公務員優遇にはあきれてしまう.だが,公務員医師の待遇は医師の中では最低である.それで夜間救急にやってくる市民に文句を言われるのだから熱意が冷めるのも当然だろう.
11月2日の中医協・調査実施小委員会(土田委員長、早稲田大学商学部教授)に報告された今年6月診療分を対象とした医療経済実態調査で、病院の院長をはじめ従事者の平均給与が明らかになった。ボーナスも月割りで加算したもので、院長も含めて医師は医療法人が高く、医師以外では国公立が高い。
職種別の最高額を病院開設者別にみると、院長は医療法人の250万4675円、勤務医師は医療法人の130万2998円、歯科医師は公立の111万5826円、薬剤師は国立の58万4502円、看護職員は公立の49万2948円、看護補助職員は国立の36万6959円、医療技術員は公立の55万2566円、事務職員は国立の54万7116円となった。』
国公立の医師の平均給与は書いていない.書かれていたらきっと公立病院の勤務医はやめたくなるからだろうか.公立の看護職員より国立の事務職員のほうが高いなんて許されるのだろうか.事務職員は医療事故とは無縁だから気楽なものだ.当然,個人病院の看護職員は公立よりさらに低水準である.国立の看護補助職員は個人病院の看護師よりおそらく高いくらいだろう.
医療従事者はリスクが高く,時間外労働が多く,そして給与は低水準ということがわかってもらえるだろうか.たとえ赤字の国公立病院が有利になるように診療報酬を改定してもそれが事務職員の給与になるのではおかしいだろう.健康保険料は公務員を養うためのものではない.まったくこの国の公務員優遇にはあきれてしまう.だが,公務員医師の待遇は医師の中では最低である.それで夜間救急にやってくる市民に文句を言われるのだから熱意が冷めるのも当然だろう.
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