公立病院にまともな医者はいなくなる?
2005年10月25日 医療の問題『--「産婦人科医を急募」 小池担当相が異例呼び掛け --
小池百合子(こいけ・ゆりこ)沖縄北方担当相は25日の閣議後記者会見で、沖縄県の県立・公立病院で産婦人科医が不足しているとして「妊産婦の皆さんが不安を抱いている。全国からお医者さんを募集したい」と異例の呼び掛けを行った。
沖縄県によると、県立北部病院(名護市)の産婦人科では、3人いた医師が退職したり派遣元の病院に戻るなどして今年4月から休診したまま。沖縄本島北部で出産する人は1時間近くかかる隣接地域へ搬送されるなどしており、ことし4-9月の救急車の搬送は44件に上る。
また那覇、宮古、八重山病院、公立久米島病院でも産婦人科医が不足。宮古病院や八重山病院では脳神経外科医も確保できず募集を続けているが、いずれも「厳しい状況」という。
小池沖縄北方担当相は「産婦人科、小児科は全国的にも減少傾向と聞くが、特に出生率が高くて元気な沖縄に生を受ける時に、医師がいないというのは心細い。ぜひ来てほしい」と強調。「求ム ドクタア 美ら島(ちゅらしま)プロヂェクト」と名付け、インターネットや政府広報で呼び掛ける。』
脳外科医もいなくなっては救急が大変だろうなあと思ったら..
『--脳外科、来月から休診/八重山病院--2005年7月22日
県立八重山病院(石垣市)の伊江朝次院長は二十一日、脳外科医が七月末で離任することに伴い、八月から同病院の脳神経外科を休診することを明らかにした。休診後の対応について伊江院長は、八月一日から同市で民間脳神経外科の手術リハビリ専門医院が開院することを挙げ、「同医院と連携するので、八重山地域の脳外科診療の質に影響はない」と説明している。
八重山病院では二〇〇〇年五―六月に脳外科の常勤医が不在となるなど医師不足が問題となった。その後、山口大学から脳外科医の派遣を受けたが、派遣期間は今月末に終了。後任は決まっていなかった。
今回、民間医院を立ち上げる下地脳神経外科医院の下地隆院長は現在、八重山病院の手術に立ち会う診療協力を行っている。
新医院は脳脊髄手術や急性期脳卒中の治療とリハビリ、ペインクリニックが専門で、二十四時間救急も受け付ける。病床数十九床。脳外科医と麻酔科医がそれぞれ一人、看護スタッフ十六人。開院後一年以内には脳外科医と内科医が一人ずつ赴任予定。
伊江院長は「廃止ではなく、あくまで休診。今後も後任医師の確保に努める」と述べた。
県の知念建次県立病院監は「民間病院が開業することで、八重山地区に脳外科医がいなくなるという最悪の事態は回避できた。当面は状況を見守りたい」と話した。』
なんのことはない民間病院が開業するとのこと.それなら公立病院からは躊躇なく撤退するのも理解できる.僻地の公立病院はどこも不採算のはず.院長に経営悪化からコストの話ばかりされたあげく給料が減らされるのではいくら僻地医療の重要性はわかっていても熱意も冷めるというものだろう.
もっとも僻地の公立病院の診療報酬が上がらないのも元はといえば厚生労働省が決めたことなのだから,責任は政府内にあるということだ.自分たちの責任を医師の善意にすり替えるような呼びかけに答えるような殊勝な方が名乗り出ることに期待するなんてなんと都合のよい話だろうか.
小池百合子(こいけ・ゆりこ)沖縄北方担当相は25日の閣議後記者会見で、沖縄県の県立・公立病院で産婦人科医が不足しているとして「妊産婦の皆さんが不安を抱いている。全国からお医者さんを募集したい」と異例の呼び掛けを行った。
沖縄県によると、県立北部病院(名護市)の産婦人科では、3人いた医師が退職したり派遣元の病院に戻るなどして今年4月から休診したまま。沖縄本島北部で出産する人は1時間近くかかる隣接地域へ搬送されるなどしており、ことし4-9月の救急車の搬送は44件に上る。
また那覇、宮古、八重山病院、公立久米島病院でも産婦人科医が不足。宮古病院や八重山病院では脳神経外科医も確保できず募集を続けているが、いずれも「厳しい状況」という。
小池沖縄北方担当相は「産婦人科、小児科は全国的にも減少傾向と聞くが、特に出生率が高くて元気な沖縄に生を受ける時に、医師がいないというのは心細い。ぜひ来てほしい」と強調。「求ム ドクタア 美ら島(ちゅらしま)プロヂェクト」と名付け、インターネットや政府広報で呼び掛ける。』
脳外科医もいなくなっては救急が大変だろうなあと思ったら..
『--脳外科、来月から休診/八重山病院--2005年7月22日
県立八重山病院(石垣市)の伊江朝次院長は二十一日、脳外科医が七月末で離任することに伴い、八月から同病院の脳神経外科を休診することを明らかにした。休診後の対応について伊江院長は、八月一日から同市で民間脳神経外科の手術リハビリ専門医院が開院することを挙げ、「同医院と連携するので、八重山地域の脳外科診療の質に影響はない」と説明している。
八重山病院では二〇〇〇年五―六月に脳外科の常勤医が不在となるなど医師不足が問題となった。その後、山口大学から脳外科医の派遣を受けたが、派遣期間は今月末に終了。後任は決まっていなかった。
今回、民間医院を立ち上げる下地脳神経外科医院の下地隆院長は現在、八重山病院の手術に立ち会う診療協力を行っている。
新医院は脳脊髄手術や急性期脳卒中の治療とリハビリ、ペインクリニックが専門で、二十四時間救急も受け付ける。病床数十九床。脳外科医と麻酔科医がそれぞれ一人、看護スタッフ十六人。開院後一年以内には脳外科医と内科医が一人ずつ赴任予定。
伊江院長は「廃止ではなく、あくまで休診。今後も後任医師の確保に努める」と述べた。
県の知念建次県立病院監は「民間病院が開業することで、八重山地区に脳外科医がいなくなるという最悪の事態は回避できた。当面は状況を見守りたい」と話した。』
なんのことはない民間病院が開業するとのこと.それなら公立病院からは躊躇なく撤退するのも理解できる.僻地の公立病院はどこも不採算のはず.院長に経営悪化からコストの話ばかりされたあげく給料が減らされるのではいくら僻地医療の重要性はわかっていても熱意も冷めるというものだろう.
もっとも僻地の公立病院の診療報酬が上がらないのも元はといえば厚生労働省が決めたことなのだから,責任は政府内にあるということだ.自分たちの責任を医師の善意にすり替えるような呼びかけに答えるような殊勝な方が名乗り出ることに期待するなんてなんと都合のよい話だろうか.
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