『--横浜市に1億円賠償命令 救急医療施設で診察ミス--
横浜市救急医療センター(同市中区)の診察ミスが原因で長男(10)の全身にまひが残ったとして、両親らが約2億1800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、横浜地裁は29日、市と小児科医に1億円と介護費用などとして月々30万-50万円を今後支払うよう命じた。
小林正(こばやし・ただし)裁判長は判決理由で「小児科医は気道閉塞(へいそく)を起こす恐れがある急性喉頭蓋(こうとうがい)炎に気付き、適切な対応を取るべきだったのに怠った」と診察ミスを認めた。
判決によると、長男は4歳だった1999年3月「のどが苦しい」と訴え受診。長男は急性喉頭蓋炎の疑いがあったが、小児科医は見過ごし、薬を処方して診察を終えた。長男は翌日未明、一時呼吸停止となり病院に運ばれ、全身まひの後遺症を負った。
横浜市医療政策課は「判決をよく読み、対応を決めたい」としている。』
『--救急医療センターの深夜診療を廃止--
横浜市は十五日、同市中区の市救急医療センター(桜木町夜間急病センター)で午前零時〜翌朝六時までの深夜帯における診療をとりやめる方針を明らかにした。一方で、市内の方面別に毎日の深夜帯に患者を受け入れる「基幹病院」を整備し救急医療の充実を図るとしている。小児救急のあり方が問われる中、同日の市会定例会では議員から同センターの方向性や、初期救急のあり方をめぐり質問が相次いだ。
一九八一年に開設した同センターは、深夜帯に初期救急患者を受け入れる市内唯一の施設。午後八時から翌朝六時まで、内科・小児科の患者を受け付ける夜間救急の要だ。
しかし入院設備がないことから、午前零時以降に入院・転送が必要な重症患者の割合が高くなる実態に、対応しきれない状況があった。さらに近年では小児科専門医の確保が困難な状況で、乳幼児を持つ親のニーズに応えられないことも課題だった。
同市は重症者に迅速・的確な対応を図るため、小児救急拠点病院を中心に、深夜帯の内科・小児科の初期救急を担当する「基幹病院」構想を提案。市内の方面別に六カ所以上整備する。市民への周知期間を設け、来年四月からの実施を目指すという。
同日の定例会では指定管理者の導入に先立ち診療時間を変更すると提案。質問に立った議員からは「関係団体や各病院の合意形成はできているのか」「複数の基幹病院で対応することで運営経費はどうなるのか」「深夜帯診療の廃止で市民サービスの低下を招かないか」など市民生活に直結した救急医療の方向性を探る質問が相次いだ。 』
夜間救急で内科・小児科をやっている医師の本音は小児の夜間診療はお断りということだろう.急性喉頭蓋炎で今にも窒息というのを見逃したのならわかるが,急変して気道閉塞を起こす恐れに対する適切な処置とは何であろうか.念のため耳鼻科に紹介しておけばよかったなどというのなら「のどが苦しい」だけですべて転送するのがいいのだろうか.
結果的に不幸な転帰をとったので診察した医師を訴えるという訴訟が増える中で,医師側がこのようなトラブルに巻き込まれたくなければもっとも単純な答えは「夜間救急患者お断り」ということであろう.病院としても救急医療などは人手が要る割りに診療報酬が低く割が合わないのでやめたいのが本音だろう.
救急医療を充実させるといっても自分の都合で日中は受診せずに夜間に救急車をタクシー代わりにするような患者が深夜営業のコンビニに行くような感覚でやってくるのでは救急当番医のストレスは増すばかりだろう.救急医療自体が不幸な転帰をとってしまうのではないかと心配しているのは私だけだろうか.
横浜市救急医療センター(同市中区)の診察ミスが原因で長男(10)の全身にまひが残ったとして、両親らが約2億1800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、横浜地裁は29日、市と小児科医に1億円と介護費用などとして月々30万-50万円を今後支払うよう命じた。
小林正(こばやし・ただし)裁判長は判決理由で「小児科医は気道閉塞(へいそく)を起こす恐れがある急性喉頭蓋(こうとうがい)炎に気付き、適切な対応を取るべきだったのに怠った」と診察ミスを認めた。
判決によると、長男は4歳だった1999年3月「のどが苦しい」と訴え受診。長男は急性喉頭蓋炎の疑いがあったが、小児科医は見過ごし、薬を処方して診察を終えた。長男は翌日未明、一時呼吸停止となり病院に運ばれ、全身まひの後遺症を負った。
横浜市医療政策課は「判決をよく読み、対応を決めたい」としている。』
『--救急医療センターの深夜診療を廃止--
横浜市は十五日、同市中区の市救急医療センター(桜木町夜間急病センター)で午前零時〜翌朝六時までの深夜帯における診療をとりやめる方針を明らかにした。一方で、市内の方面別に毎日の深夜帯に患者を受け入れる「基幹病院」を整備し救急医療の充実を図るとしている。小児救急のあり方が問われる中、同日の市会定例会では議員から同センターの方向性や、初期救急のあり方をめぐり質問が相次いだ。
一九八一年に開設した同センターは、深夜帯に初期救急患者を受け入れる市内唯一の施設。午後八時から翌朝六時まで、内科・小児科の患者を受け付ける夜間救急の要だ。
しかし入院設備がないことから、午前零時以降に入院・転送が必要な重症患者の割合が高くなる実態に、対応しきれない状況があった。さらに近年では小児科専門医の確保が困難な状況で、乳幼児を持つ親のニーズに応えられないことも課題だった。
同市は重症者に迅速・的確な対応を図るため、小児救急拠点病院を中心に、深夜帯の内科・小児科の初期救急を担当する「基幹病院」構想を提案。市内の方面別に六カ所以上整備する。市民への周知期間を設け、来年四月からの実施を目指すという。
同日の定例会では指定管理者の導入に先立ち診療時間を変更すると提案。質問に立った議員からは「関係団体や各病院の合意形成はできているのか」「複数の基幹病院で対応することで運営経費はどうなるのか」「深夜帯診療の廃止で市民サービスの低下を招かないか」など市民生活に直結した救急医療の方向性を探る質問が相次いだ。 』
夜間救急で内科・小児科をやっている医師の本音は小児の夜間診療はお断りということだろう.急性喉頭蓋炎で今にも窒息というのを見逃したのならわかるが,急変して気道閉塞を起こす恐れに対する適切な処置とは何であろうか.念のため耳鼻科に紹介しておけばよかったなどというのなら「のどが苦しい」だけですべて転送するのがいいのだろうか.
結果的に不幸な転帰をとったので診察した医師を訴えるという訴訟が増える中で,医師側がこのようなトラブルに巻き込まれたくなければもっとも単純な答えは「夜間救急患者お断り」ということであろう.病院としても救急医療などは人手が要る割りに診療報酬が低く割が合わないのでやめたいのが本音だろう.
救急医療を充実させるといっても自分の都合で日中は受診せずに夜間に救急車をタクシー代わりにするような患者が深夜営業のコンビニに行くような感覚でやってくるのでは救急当番医のストレスは増すばかりだろう.救急医療自体が不幸な転帰をとってしまうのではないかと心配しているのは私だけだろうか.
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