『--がんで脳死の米女性出産へ 時間との闘いに支援広がる--
妊娠早期に脳腫瘍(しゅよう)のため脳死と診断された米バージニア州の女性(26)とその家族に、米内外で支援の動きが広がっている。赤ちゃんを出産させようと夫らは人工呼吸器装着の継続を決断したが、がんは既に肺などに転移しており、子宮に広がる前に胎児が十分に発育できるか「時間との闘い」になっているためだ。
女児とみられる胎児は今のところ元気な様子で、医師団は今月中旬にも人工的に出産させる計画。米メディアの報道で苦渋の選択を知った内外の人々からは、これまでに計30万ドル(約3400万円)の寄付が家族に寄せられたという。
支援団体や報道によると、女性はワクチン研究者のスーザン・トレスさん。妊娠17週だった5月7日に自宅で突然倒れ、呼吸が停止。当惑する夫ジェーソンさんと2歳の長男に告げられた診断は、極めて悪性度の高いがんの一種メラノーマが脳に広がり、脳死になった-だった。
脳死が「人の死」と広く認められている米国だが、ジェーソンさんは「妻ならそう望むはず」と妊娠継続を決意。病院は赤ちゃんが母体外で生きられるほどに育つまでを目標に、スーザンさんに集中治療室(ICU)でのケアを続けている。
米国では、今のところ倫理面の論争には発展していないが、赤ちゃんががんにかかった場合、治療が極めて難しいことを懸念する専門家もいる。』
これが日本での脳死の診断基準と同じ「脳死」だとしたら極めて珍しいケースということになるがおそらくそうではないのだろう.脳死と診断された成人が一週間以上生存することは極めてまれである.
こういうニュースは脳死に対する誤解を与えかねないのでなんらかの解説が必要だと思うが,マスコミとはこんなものだろう.報道したことで悪影響があっても責任はとらず,今度はその悪影響を報道のネタにするだけであるからなんともお気楽な商売である.それでもマスコミ関係者は偉いらしく政治家,医療関係者,教師,とならんで入院しても態度の悪い患者の代表でもある.
それはさておき脳死かどうかは別としてこの胎児にはなんとか無事に生まれてきてもらいたいものだ.人間の生命力みたいなものを感じられるのが産科のいいところだと思うのだが,最近は医療事故を恐れてか不妊症に熱中する医師ばかりが増えているようでなんとなく不自然で不気味な感じがするのは私だけだろうか.
脳死後の生存期間についてさらなる興味のあるかたは以下を参照してみてはどうでしょうか.
http://www6.plala.or.jp/brainx/chronic_brain_death.htm
妊娠早期に脳腫瘍(しゅよう)のため脳死と診断された米バージニア州の女性(26)とその家族に、米内外で支援の動きが広がっている。赤ちゃんを出産させようと夫らは人工呼吸器装着の継続を決断したが、がんは既に肺などに転移しており、子宮に広がる前に胎児が十分に発育できるか「時間との闘い」になっているためだ。
女児とみられる胎児は今のところ元気な様子で、医師団は今月中旬にも人工的に出産させる計画。米メディアの報道で苦渋の選択を知った内外の人々からは、これまでに計30万ドル(約3400万円)の寄付が家族に寄せられたという。
支援団体や報道によると、女性はワクチン研究者のスーザン・トレスさん。妊娠17週だった5月7日に自宅で突然倒れ、呼吸が停止。当惑する夫ジェーソンさんと2歳の長男に告げられた診断は、極めて悪性度の高いがんの一種メラノーマが脳に広がり、脳死になった-だった。
脳死が「人の死」と広く認められている米国だが、ジェーソンさんは「妻ならそう望むはず」と妊娠継続を決意。病院は赤ちゃんが母体外で生きられるほどに育つまでを目標に、スーザンさんに集中治療室(ICU)でのケアを続けている。
米国では、今のところ倫理面の論争には発展していないが、赤ちゃんががんにかかった場合、治療が極めて難しいことを懸念する専門家もいる。』
これが日本での脳死の診断基準と同じ「脳死」だとしたら極めて珍しいケースということになるがおそらくそうではないのだろう.脳死と診断された成人が一週間以上生存することは極めてまれである.
こういうニュースは脳死に対する誤解を与えかねないのでなんらかの解説が必要だと思うが,マスコミとはこんなものだろう.報道したことで悪影響があっても責任はとらず,今度はその悪影響を報道のネタにするだけであるからなんともお気楽な商売である.それでもマスコミ関係者は偉いらしく政治家,医療関係者,教師,とならんで入院しても態度の悪い患者の代表でもある.
それはさておき脳死かどうかは別としてこの胎児にはなんとか無事に生まれてきてもらいたいものだ.人間の生命力みたいなものを感じられるのが産科のいいところだと思うのだが,最近は医療事故を恐れてか不妊症に熱中する医師ばかりが増えているようでなんとなく不自然で不気味な感じがするのは私だけだろうか.
脳死後の生存期間についてさらなる興味のあるかたは以下を参照してみてはどうでしょうか.
http://www6.plala.or.jp/brainx/chronic_brain_death.htm
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