『--「君が代」不起立で停職の中学教諭、正門前で連日の抗議--

 今春の入学式で「君が代」斉唱時に起立しなかったとして、5月末に停職1カ月の処分を受けた東京都立川市の中学教諭が連日、朝から夕方まで学校の正門前で、処分の不当性を訴えている。約120人の研究者も21日、「処分は憲法などに違反する」とする抗議声明を発表した。

 抗議しているのは、立川市立立川二中の家庭科教諭、根津公子さん(54)。都教委が教職員に君が代斉唱時の起立を義務づけた03年秋以降、停職処分を受けた初めてのケース。根津さんを含めて公立学校教職員10人が懲戒処分を受けた。

 根津さんはこれまで、校長による国旗・国歌の指導を「マインドコントロール」で判断力を失ったオウム真理教信徒になぞらえたプリント教材を使って授業したとして、八王子市教委から訓告処分を受け、同市を相手に損害賠償を求める裁判を起こすなどしている。

 今回の停職処分後、根津さんは5月31日からほぼ毎日、「私が起立しなかったことで迷惑を受けた人はいますか?」「私はまちがっていると思うことには、命令でもしたがえないのです」と書いたプラカードを置いて、朝の通学時から夕方の下校時まで正門前で座り込みを続けている。

 こうした根津さんの行動への反応も様々だ。「子どもがおびえている」という親からの批判的な反応がある一方、下校時には次々に生徒が駆け寄り、「先生、頑張って」「うちのおやじも応援しているよ」と励ます姿があった。

 根津さんは話しかけてきた生徒たちに「時代によって常識は変わる。あと何十年かしたら、この処分もおかしいということになっているかもしれないわよ」と話す。

 根津さんらの処分に対し、堀尾輝久・東大名誉教授(教育学)や西原博史・早稲田大教授(憲法学)ら研究者122人が抗議声明を発表。「個々の職員に起立・斉唱するよう職務命令を発し、その違反を理由に処分することは憲法と教育基本法に違反する」とする声明を発表。22日にも都教委を訪ね、手渡すという。』

 思想と言論の自由を教える場で憲法に反するようなことが平然と行われている.この調子で行くとそのうち朝礼で天皇陛下万歳を唱えない教員は処分されるのかもしれない.だが,私は校長による国旗・国歌の指導を「マインドコントロール」で判断力を失ったオウム真理教信徒になぞらえたプリント教材を使って授業することの是非を問う気はない.

 私が言いたいのは君が代を国歌として認めたくないという意志を教師が態度で表明する自由は認めるべきだし,それを見て生徒が考えることも教育だということである.国会で決めようが校長が命令しようが思想や信教はそれこそオウム真理教のように社会に害を及ぼすのでなければ自由を保障するべきであろう.いくら職務命令であっても直接に業務を妨害するのでなければ必ずしも実行する必要はないだろう.

 ついでに言わせてもらえば中学校や高校の制服なんかもいいかげんやめるべきだろう.日本人のファッションセンスや色彩感覚がいつまでも育たないのどうも黒や紺の制服のせいのような気がしているのは私だけではないだろう.みんなと同じ服を着て同じ歌を歌うなんていうのは気持ちが悪いと思えるようでないと本当の民主主義の感覚は育たないだろう.

 こんなところからみんなでやれば怖くないというような官僚や警察官などの公務員による不正や建設業者の談合なんていうのも生まれてくるような気がする.本当の自由とは他人と安易に迎合しないところから生まれてくるのではないだろうか.

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