『--「カーブ外側に傾いて走行」 脱線事故で複数住民目撃--
兵庫県尼崎市のJR宝塚線(福知山線)で起きた快速電車の脱線事故で、電車が車体をカーブの外側に傾けながら走行していた可能性があることが28日、兵庫県警捜査本部(尼崎東署)の調べで分かった。速度超過などのため、カーブ部分でバランスを崩したことも考えられるという。また、松下正俊車掌(42)は脱線時、最後部の車掌室にいたこともわかった。県警は、松下車掌が速度メーターで速度超過を認識していた疑いがあるとみて事情を聴いている。
調べによると、電車は脱線前、制限速度(70キロ)を上回る100キロ超の速度でカーブに入り、カーブ手前付近で非常ブレーキが作動していたことがすでに分かっている。1両目は脱線した後、マンション1階の駐車場で左を下にした状態で横転していた。
県警が現場付近の住民から事故当時の事情を聴いたところ、「電車はカーブの外側に傾きながら走ってきた」という複数の目撃情報が得られたという。
現場付近は右カーブになっているため、左側のレールが右側に比べて9.7センチ高くなっており、本来なら内側に傾いて通過する形になる。このため、県警は、電車が速度やブレーキなどの影響でバランスを崩しながら走行していた可能性があると見ているが、目撃者が脱線後の状態を見たことも考えられるとしている。
一方、松下車掌はこれまでの調べに対し「(高見運転士が)遅れを取り戻すためにスピードを上げていた」と供述している。』
まず106人の死亡者と461人の負傷者を出し大惨事となった今回の列車事故の犠牲者の方のご冥福をお祈りし負傷された方々の一日もはやい回復をお祈りいたします.
ところで事故の真の原因は依然謎のままであるが,この記事を読んでいてひとつ気にかかったことがある.それは非常ブレーキは誰がかけたのか,あるいはかけることができたのかということである.
JRの説明にもあったが理論的にはこのカーブは時速120キロでも脱線しないはずであったのだから速度超過だけで脱線したとは考えにくく非常ブレーキが脱線を招いた直接の原因であったのではないかと考えられるからである.
私の記憶が正しければ非常ブレーキは乗客でも操作できるはずで,異常な速度に気づいた乗客や車掌がこれを操作した可能性は否定できないだろう.そうなると事故を引き起こしたのが運転士だと断定できない可能性が残る.
過去に訓告を受けているし前駅でオーバーランをし事故で死亡してしまった運転士の責任にするのはたやすいことではあるが,真の原因を科学的に究明することこそが今後の事故を防ぐために必要なことであろう.
国土交通省は28日、JR西日本に対し、安全性向上計画を早急に策定するよう指示したそうであるが,それ以前にやるべきことはまだあるはずである.いままで,そしてこれからも安全対策をJRまかせにしている監督省庁としては安易な責任逃れのような気がするのは私だけだろうか.
兵庫県尼崎市のJR宝塚線(福知山線)で起きた快速電車の脱線事故で、電車が車体をカーブの外側に傾けながら走行していた可能性があることが28日、兵庫県警捜査本部(尼崎東署)の調べで分かった。速度超過などのため、カーブ部分でバランスを崩したことも考えられるという。また、松下正俊車掌(42)は脱線時、最後部の車掌室にいたこともわかった。県警は、松下車掌が速度メーターで速度超過を認識していた疑いがあるとみて事情を聴いている。
調べによると、電車は脱線前、制限速度(70キロ)を上回る100キロ超の速度でカーブに入り、カーブ手前付近で非常ブレーキが作動していたことがすでに分かっている。1両目は脱線した後、マンション1階の駐車場で左を下にした状態で横転していた。
県警が現場付近の住民から事故当時の事情を聴いたところ、「電車はカーブの外側に傾きながら走ってきた」という複数の目撃情報が得られたという。
現場付近は右カーブになっているため、左側のレールが右側に比べて9.7センチ高くなっており、本来なら内側に傾いて通過する形になる。このため、県警は、電車が速度やブレーキなどの影響でバランスを崩しながら走行していた可能性があると見ているが、目撃者が脱線後の状態を見たことも考えられるとしている。
一方、松下車掌はこれまでの調べに対し「(高見運転士が)遅れを取り戻すためにスピードを上げていた」と供述している。』
まず106人の死亡者と461人の負傷者を出し大惨事となった今回の列車事故の犠牲者の方のご冥福をお祈りし負傷された方々の一日もはやい回復をお祈りいたします.
ところで事故の真の原因は依然謎のままであるが,この記事を読んでいてひとつ気にかかったことがある.それは非常ブレーキは誰がかけたのか,あるいはかけることができたのかということである.
JRの説明にもあったが理論的にはこのカーブは時速120キロでも脱線しないはずであったのだから速度超過だけで脱線したとは考えにくく非常ブレーキが脱線を招いた直接の原因であったのではないかと考えられるからである.
私の記憶が正しければ非常ブレーキは乗客でも操作できるはずで,異常な速度に気づいた乗客や車掌がこれを操作した可能性は否定できないだろう.そうなると事故を引き起こしたのが運転士だと断定できない可能性が残る.
過去に訓告を受けているし前駅でオーバーランをし事故で死亡してしまった運転士の責任にするのはたやすいことではあるが,真の原因を科学的に究明することこそが今後の事故を防ぐために必要なことであろう.
国土交通省は28日、JR西日本に対し、安全性向上計画を早急に策定するよう指示したそうであるが,それ以前にやるべきことはまだあるはずである.いままで,そしてこれからも安全対策をJRまかせにしている監督省庁としては安易な責任逃れのような気がするのは私だけだろうか.
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