『 --重大な医療事故533件 初集計、半年で死亡83件 報告義務化で主要病院--
患者が死亡するなどの重大な医療事故が、大学病院や国立病院など主要な病院で3月までの半年間に533件あり、うち死亡例は83件に上ることが15日、財団法人「日本医療機能評価機構」(東京)の集計で分かった。昨年10月、報告が義務付けられてから集計は初めて。同機構は事例を分析し、再発防止に役立てる考え。
報告が義務化されたのは、大学病院や国立病院など276施設。ほかに任意で医療機関257施設が参加し、集計対象は計533施設。1施設当たり1件の報告があった計算となった。
事故の程度は「障害が残る可能性が低い」が254件で最多。「不明」(104件)「死亡」(83件)「障害が残る可能性が高い」(74件)の順だった。発生場所は病室が241件でトップ、手術室も77件と多かった。体内に異物が残った事故は16件。ガーゼや縫合針、鉗子(かんし)、ねじ、義歯、カテーテルなど多岐にわたっていた。
同機構は当面、異物残存のケースと、医療機器の使用に関する事故(7件)の2つのテーマで原因などを分析する。2005年度は年4回の集計を予定しており、医療機関に傾向や対策をフィードバックする。
報告制度は、後を絶たない医療事故の再発防止を目指し厚生労働省が医療法施行規則を改正して義務付けた。患者が死亡したり予期しない処置が必要となったりした重大事故が報告対象。正直に報告してもらうため病院名は伏せ、行政処分をする厚労省とは別の同機構が受け付ける。』
これを見てその多さに驚いた人は大学病院で勤務した医師ではないだろう.大学で勤務医をやったことがある人ならまあこんなものだろうと思うだろうし,まだまだ全部を報告していないんじゃないかと思う医師も多いだろう.
医療事故のニュースに大学病院の事故が多く取り上げられているように感じるが,特に大学病院だからではなく重大事故が実際に起こっているから報道されているだけなのかもしれない.
たしかに大学病院のように高度な先端医療を要する病気ならばリスクがあっても大学病院にかかるしかないだろうが,小さな病院でもいいような病気でかかると思わぬリスクを背負い込むことになりかねない側面も大学病院にはあるということをこの報告は示しているのではないだろうか.
病院の規模が大きくて手術数の多い病院がより良いと一般には信じられているのかもしれないが大病院ならではのリスクがあることを忘れてはいないだろうか.続く...
患者が死亡するなどの重大な医療事故が、大学病院や国立病院など主要な病院で3月までの半年間に533件あり、うち死亡例は83件に上ることが15日、財団法人「日本医療機能評価機構」(東京)の集計で分かった。昨年10月、報告が義務付けられてから集計は初めて。同機構は事例を分析し、再発防止に役立てる考え。
報告が義務化されたのは、大学病院や国立病院など276施設。ほかに任意で医療機関257施設が参加し、集計対象は計533施設。1施設当たり1件の報告があった計算となった。
事故の程度は「障害が残る可能性が低い」が254件で最多。「不明」(104件)「死亡」(83件)「障害が残る可能性が高い」(74件)の順だった。発生場所は病室が241件でトップ、手術室も77件と多かった。体内に異物が残った事故は16件。ガーゼや縫合針、鉗子(かんし)、ねじ、義歯、カテーテルなど多岐にわたっていた。
同機構は当面、異物残存のケースと、医療機器の使用に関する事故(7件)の2つのテーマで原因などを分析する。2005年度は年4回の集計を予定しており、医療機関に傾向や対策をフィードバックする。
報告制度は、後を絶たない医療事故の再発防止を目指し厚生労働省が医療法施行規則を改正して義務付けた。患者が死亡したり予期しない処置が必要となったりした重大事故が報告対象。正直に報告してもらうため病院名は伏せ、行政処分をする厚労省とは別の同機構が受け付ける。』
これを見てその多さに驚いた人は大学病院で勤務した医師ではないだろう.大学で勤務医をやったことがある人ならまあこんなものだろうと思うだろうし,まだまだ全部を報告していないんじゃないかと思う医師も多いだろう.
医療事故のニュースに大学病院の事故が多く取り上げられているように感じるが,特に大学病院だからではなく重大事故が実際に起こっているから報道されているだけなのかもしれない.
たしかに大学病院のように高度な先端医療を要する病気ならばリスクがあっても大学病院にかかるしかないだろうが,小さな病院でもいいような病気でかかると思わぬリスクを背負い込むことになりかねない側面も大学病院にはあるということをこの報告は示しているのではないだろうか.
病院の規模が大きくて手術数の多い病院がより良いと一般には信じられているのかもしれないが大病院ならではのリスクがあることを忘れてはいないだろうか.続く...
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