すべての暴力行為は悪である
2005年4月17日 社会の問題『--各地で反日デモ 瀋陽で初の大規模化、総領事館に被害--
17日、日系スーパー、ジャスコが入る広州市内の商業施設「中華広場」は、警官や武装警察で重々しい雰囲気に包まれた。
中国では17日も、遼寧省の省都・瀋陽市、福建省アモイ市、広東省深セン市など、香港を含む少なくとも7カ所で反日デモが繰り広げられた。瀋陽では総領事館内の乗用車の窓が割られたり、総領事公邸の壁が汚されたりした。北京市や、前日に数万人規模のデモがあった上海市などは、厳重な警備が敷かれ混乱は見られなかったものの、週末の反日デモは各地に広がり、収まる気配がない。日本語の看板をはずすなどの自衛策をとる商店も増えてきた。
瀋陽では、約千人が参加し、東北地方で初の大規模デモとなった。総領事館によると、17日午前、若者らが市内中心部の電器街に集合。総領事館に向かった。しかし、武装警察官が道路を封鎖したため、裏道などを抜けた数十人が数十メートル先の総領事館に向かって、卵やペットボトル、インク瓶などを投げつけた。領事館の敷地内にある総領事公邸の壁や庭に、紫や青、赤のインク染みがついたほか、駐車していた領事館員の車の後部ガラスが割られた。同領事館に対するデモは3月末から4回あったが、いずれも数十人以下の小規模だった。
また深センでは3週連続の反日デモが行われ、1万人以上が参加した。広州市の総領事館によると、このほか東莞、珠海両市、福建省アモイ市、浙江省寧波市で、デモなどがあった。アモイでは6000人が参加した。また、広州、重慶両市の総領事館によれば、広西チワン族自治区の南寧市、四川省成都市などでも集会などが開かれたとの情報があるが、確認できないという。このほか、香港でも約5000人がデモに参加した。
東莞の日系電子メーカーでは、待遇改善を求めるストが反日デモに変わった。また別の日系企業では監視カメラが壊された。珠海でもデモ隊が日系企業に向けてペットボトルや石を投げ、1社の窓ガラス4枚が割れ、1社の回転灯が壊れた。
町村外相が視察のため訪れた在北京日本大使館の周辺は一時、武装警察官や警察官ら約1500人が配置された。16日に大きな被害を受けた上海総領事館の周辺では、1千人の警察官らが警備にあたった。総領事館によると、上海でのデモでは、邦人2人が襲われてけがをし、付近の日本料理店など12店が襲われて被害を受けた。 』
日本の戦争犯罪を訴えるのは結構だが、手段として暴力的行為を行うものは戦争犯罪人と同じであるということがわからないのであろうか.
私感ではあるが,今の中国の状況は日系企業や日本人から利益を得ることができた勝ち組とそうではない負け組とが明らかになってきたことに原因があるのではないだろうか.中国人の経営する日本料理店や中国人が働いている企業がターゲットになっていることがそれを示しているのではなかろうか.
もちろん純粋な中華思想から日本がアジアの盟主たるかのような現状に反感を抱くのも理解はできる.だが,思想としてはすでに時代に遅れてしまっているところが近代化半ばの中国らしい点である.戦争犯罪をおかした半世紀前の日本人について中国にいまさら謝罪というのは現代の日本人には理解できないことである.それよりも中国人の強盗や窃盗団を迷惑に思う日本人のほうがはるかに多いだろう.
中国人のなんでも日本に責任があるという理屈は韓国にも通じるところがあり先祖の恨みがあるのかもしれないが,そんなことは原爆を落とされても米国人を恨むこともしない日本人に通用するはずもないことはきっと理解できないだろう.日本人は良くも悪くも平穏を好む民族のようである.
だが,思想や価値観の違いを理解してもらうのに暴力的行為を用いることはいかなる理由があろうとも間違いであることは理解してもらいたいものである.その点で自国民の暴力的行為を肯定しているかのような映像は中国とその国民の評価を低めることはあっても高めることは決してないであろう.これはイラクの平和のために武力を用いた米国がいい例である.
アジアでの国民感情のもつれの解決にはどれくらいの時間があればいいのであろうか.
17日、日系スーパー、ジャスコが入る広州市内の商業施設「中華広場」は、警官や武装警察で重々しい雰囲気に包まれた。
中国では17日も、遼寧省の省都・瀋陽市、福建省アモイ市、広東省深セン市など、香港を含む少なくとも7カ所で反日デモが繰り広げられた。瀋陽では総領事館内の乗用車の窓が割られたり、総領事公邸の壁が汚されたりした。北京市や、前日に数万人規模のデモがあった上海市などは、厳重な警備が敷かれ混乱は見られなかったものの、週末の反日デモは各地に広がり、収まる気配がない。日本語の看板をはずすなどの自衛策をとる商店も増えてきた。
瀋陽では、約千人が参加し、東北地方で初の大規模デモとなった。総領事館によると、17日午前、若者らが市内中心部の電器街に集合。総領事館に向かった。しかし、武装警察官が道路を封鎖したため、裏道などを抜けた数十人が数十メートル先の総領事館に向かって、卵やペットボトル、インク瓶などを投げつけた。領事館の敷地内にある総領事公邸の壁や庭に、紫や青、赤のインク染みがついたほか、駐車していた領事館員の車の後部ガラスが割られた。同領事館に対するデモは3月末から4回あったが、いずれも数十人以下の小規模だった。
また深センでは3週連続の反日デモが行われ、1万人以上が参加した。広州市の総領事館によると、このほか東莞、珠海両市、福建省アモイ市、浙江省寧波市で、デモなどがあった。アモイでは6000人が参加した。また、広州、重慶両市の総領事館によれば、広西チワン族自治区の南寧市、四川省成都市などでも集会などが開かれたとの情報があるが、確認できないという。このほか、香港でも約5000人がデモに参加した。
東莞の日系電子メーカーでは、待遇改善を求めるストが反日デモに変わった。また別の日系企業では監視カメラが壊された。珠海でもデモ隊が日系企業に向けてペットボトルや石を投げ、1社の窓ガラス4枚が割れ、1社の回転灯が壊れた。
町村外相が視察のため訪れた在北京日本大使館の周辺は一時、武装警察官や警察官ら約1500人が配置された。16日に大きな被害を受けた上海総領事館の周辺では、1千人の警察官らが警備にあたった。総領事館によると、上海でのデモでは、邦人2人が襲われてけがをし、付近の日本料理店など12店が襲われて被害を受けた。 』
日本の戦争犯罪を訴えるのは結構だが、手段として暴力的行為を行うものは戦争犯罪人と同じであるということがわからないのであろうか.
私感ではあるが,今の中国の状況は日系企業や日本人から利益を得ることができた勝ち組とそうではない負け組とが明らかになってきたことに原因があるのではないだろうか.中国人の経営する日本料理店や中国人が働いている企業がターゲットになっていることがそれを示しているのではなかろうか.
もちろん純粋な中華思想から日本がアジアの盟主たるかのような現状に反感を抱くのも理解はできる.だが,思想としてはすでに時代に遅れてしまっているところが近代化半ばの中国らしい点である.戦争犯罪をおかした半世紀前の日本人について中国にいまさら謝罪というのは現代の日本人には理解できないことである.それよりも中国人の強盗や窃盗団を迷惑に思う日本人のほうがはるかに多いだろう.
中国人のなんでも日本に責任があるという理屈は韓国にも通じるところがあり先祖の恨みがあるのかもしれないが,そんなことは原爆を落とされても米国人を恨むこともしない日本人に通用するはずもないことはきっと理解できないだろう.日本人は良くも悪くも平穏を好む民族のようである.
だが,思想や価値観の違いを理解してもらうのに暴力的行為を用いることはいかなる理由があろうとも間違いであることは理解してもらいたいものである.その点で自国民の暴力的行為を肯定しているかのような映像は中国とその国民の評価を低めることはあっても高めることは決してないであろう.これはイラクの平和のために武力を用いた米国がいい例である.
アジアでの国民感情のもつれの解決にはどれくらいの時間があればいいのであろうか.
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