延命と臓器提供の意志表示
2005年4月14日 医療の問題『--提供拒否の登録制を検討へ 移植法改正で与党議員ら--
本人が事前に拒否していなければ家族の同意で臓器を提供できるとする臓器移植法改正案について、与党議員らでつくる検討会の河野太郎衆院議員(自民)は12日、移植患者団体からの意見聴取の後、記者会見で「(提供は)ノーという意思表示を担保するための登録方法を考えないといけない」と述べた。
提供拒否の意思表示を、現在の意思表示カードだけでなく、登録方式でもできるよう制度を検討する考え。厚生労働省は「拒否の人を全員登録するシステムは難しい。アイデアの一つとしてうかがっている」としている。
この日の検討会では、メンバーの議員から「脳死判定の実施は、従来通り家族が拒否できるようにすべきだとの声が党内にある」との意見も出された。改正案では、判定は医師の裁量に委ねるとしており、検討課題とすることを確認した。
提供しない意思について、河野議員は「(改正で)意思に反して臓器を摘出されるとの誤解もあり、必要なら登録制をやらなければならないのかなと思う」と説明した。』
本人の意思表示がない場合は臓器を摘出するというのが前提になっているということを自然に受け入れられる人が多数派なのだろうか.これと同様のことが延命拒否の意思表示だろう.
あくまでも移植医療をすすめたいのであれば,本人の意思表示がなければ延命しないことにすれば話は非常にすっきりするような気がするが,それでいいのだろうか.
問題は移植医療や延命治療にほとんど関心のない人たちが普段から臓器提供拒否や延命治療拒否の意思表示をするかどうかだろう.移植医療に携わる者や移植を受ける者は当然のことながら臓器提供の機会を増やしたいのだろうからこういう人たちが中心になっている今の議論には問題があると思うのだがどうだろうか.
本人が事前に拒否していなければ家族の同意で臓器を提供できるとする臓器移植法改正案について、与党議員らでつくる検討会の河野太郎衆院議員(自民)は12日、移植患者団体からの意見聴取の後、記者会見で「(提供は)ノーという意思表示を担保するための登録方法を考えないといけない」と述べた。
提供拒否の意思表示を、現在の意思表示カードだけでなく、登録方式でもできるよう制度を検討する考え。厚生労働省は「拒否の人を全員登録するシステムは難しい。アイデアの一つとしてうかがっている」としている。
この日の検討会では、メンバーの議員から「脳死判定の実施は、従来通り家族が拒否できるようにすべきだとの声が党内にある」との意見も出された。改正案では、判定は医師の裁量に委ねるとしており、検討課題とすることを確認した。
提供しない意思について、河野議員は「(改正で)意思に反して臓器を摘出されるとの誤解もあり、必要なら登録制をやらなければならないのかなと思う」と説明した。』
本人の意思表示がない場合は臓器を摘出するというのが前提になっているということを自然に受け入れられる人が多数派なのだろうか.これと同様のことが延命拒否の意思表示だろう.
あくまでも移植医療をすすめたいのであれば,本人の意思表示がなければ延命しないことにすれば話は非常にすっきりするような気がするが,それでいいのだろうか.
問題は移植医療や延命治療にほとんど関心のない人たちが普段から臓器提供拒否や延命治療拒否の意思表示をするかどうかだろう.移植医療に携わる者や移植を受ける者は当然のことながら臓器提供の機会を増やしたいのだろうからこういう人たちが中心になっている今の議論には問題があると思うのだがどうだろうか.
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