『--病院側に550万賠償命令 「延命の可能性はあった」--
兵庫県西宮市の笹生病院に入院し劇症型心筋炎で死亡した男性=当時(21)=の遺族が「医師の診断ミスがあった」として、病院を経営する医療法人と担当医に計約9100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁尼崎支部は31日、計550万円の支払いを命じた。
安達嗣雄(あだち・つぐお)裁判長は「担当医が容体に応じた治療をしていれば死亡自体を回避することは困難だったとしても、延命できる可能性はあった」と認定。「延命の可能性を侵害され被った損害を賠償する義務がある」と慰謝料の支払いを認めた。
遺族側は「当初から劇症型心筋炎と診断し、より高度な医療施設に転院させれば死なずにすんだ」と主張したが、安達裁判長は当時の医療水準から担当医に診断ミスはなく転院させる義務はなかったと判断した。
判決によると、男性は2000年12月1日、胸の痛みを訴え、笹生病院に入院し電気ショックなどの治療を受けたが翌日に死亡した。』
「延命の可能性を侵害され被った損害を賠償する義務がある」という部分の意味がよくわからない.「...より高度な医療施設に転院させれば死なずにすんだ」という家族の希望をかなえなかったという意味なのだろうか?
私は専門外なのでよくわからないが,診断ミスはなく転院させる義務はないのに家族に慰謝料というのがどうもピンと来ない.亡くなってしまった本人にとっては意味のないことだ.結局,結果が家族の希望どおりでなければ訴えられて損害賠償させられるということならば救急患者を受け入れる病院は減っていくだろう.
救急医療で延命の可能性を侵害しないことを徹底すれば医師は好むと好まざるとにかかわらず過剰診療となることは必至だろう.過剰診療は社会保険庁が査定するわけだから医師は家族と監査の板挟みになるわけである.
救急車は有料になるらしいが,救急医療における延命治療もすべてオプションとして自由診療にしたらいいだろう.健康保険で風邪薬を出すのも無駄だが延命治療に使うのも同様に医療資源の無駄使いであろう.
米国でも最近話題の延命治療であるが,ドナーカードなんかより延命治療を希望しない意思表示カードでもつくった方が医療現場ではずっと役に立ちそうである.
兵庫県西宮市の笹生病院に入院し劇症型心筋炎で死亡した男性=当時(21)=の遺族が「医師の診断ミスがあった」として、病院を経営する医療法人と担当医に計約9100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁尼崎支部は31日、計550万円の支払いを命じた。
安達嗣雄(あだち・つぐお)裁判長は「担当医が容体に応じた治療をしていれば死亡自体を回避することは困難だったとしても、延命できる可能性はあった」と認定。「延命の可能性を侵害され被った損害を賠償する義務がある」と慰謝料の支払いを認めた。
遺族側は「当初から劇症型心筋炎と診断し、より高度な医療施設に転院させれば死なずにすんだ」と主張したが、安達裁判長は当時の医療水準から担当医に診断ミスはなく転院させる義務はなかったと判断した。
判決によると、男性は2000年12月1日、胸の痛みを訴え、笹生病院に入院し電気ショックなどの治療を受けたが翌日に死亡した。』
「延命の可能性を侵害され被った損害を賠償する義務がある」という部分の意味がよくわからない.「...より高度な医療施設に転院させれば死なずにすんだ」という家族の希望をかなえなかったという意味なのだろうか?
私は専門外なのでよくわからないが,診断ミスはなく転院させる義務はないのに家族に慰謝料というのがどうもピンと来ない.亡くなってしまった本人にとっては意味のないことだ.結局,結果が家族の希望どおりでなければ訴えられて損害賠償させられるということならば救急患者を受け入れる病院は減っていくだろう.
救急医療で延命の可能性を侵害しないことを徹底すれば医師は好むと好まざるとにかかわらず過剰診療となることは必至だろう.過剰診療は社会保険庁が査定するわけだから医師は家族と監査の板挟みになるわけである.
救急車は有料になるらしいが,救急医療における延命治療もすべてオプションとして自由診療にしたらいいだろう.健康保険で風邪薬を出すのも無駄だが延命治療に使うのも同様に医療資源の無駄使いであろう.
米国でも最近話題の延命治療であるが,ドナーカードなんかより延命治療を希望しない意思表示カードでもつくった方が医療現場ではずっと役に立ちそうである.
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