老害が目立つ日本

2004年7月9日
『--球団再編:強硬発言繰り返す巨人・渡辺オーナー--
巨人の渡辺恒雄オーナーは8日、報道陣から「選手会の古田会長(敦也・ヤクルト)がオーナーと会いたいと要望しているが」との質問に、「無礼なことを言うな。分をわきまえなきゃいかんよ、たかが選手が。立派な選手もいるけどね。オーナーと対等に話をする協約上の根拠は一つもない」と話した。また、選手会側がストライキ権の行使に言及していることについては「どうぞどうぞ、やったらいい」と強硬発言を繰り返した。』

分をわきまえるというなら社会に影響力を持つマスコミのトップとしてこれほど分をわきまえない不適切な発言はないであろう.そもそも古田選手は巨人の選手でもないのに巨人の渡辺オーナーから「たかが選手」といわれる理由はない.

外来をやっていると社長という肩書きがあるだけでたいへん傲慢な態度をとる患者や家族にたまにお目にかかるのだが,彼らはいったい何様のつもりなのであろうかと思う.まあ,中小企業の社長であれば井の中の蛙と笑って大目にみてあげてもいいのだろうが,こと読売新聞社ほどであれば笑ってすまされる問題ではない.

こういう偏見に満ち平気で他人を蔑視するような発言をするような人物をトップに据える企業など信用できるものではない.これがマスコミであれば世の中に間違った情報や考え方を意図的に広めることも考えられるわけで,その悪影響は三菱自動車のリコール隠しにも匹敵する情報操作となってあらわれても不思議ではない.

渡辺オーナーがマスコミの重鎮であるためか,マスコミ業界内部からはまったく批判の声が出てこないようだが,これも現在のマスコミがいかに歪んだ思考や情報操作でなりたっているかの証拠ともとれるだろう.もっとも報道の自由を主張するばかりで誤った報道をしても偏った報道をしても一切責任を負わないのがマスコミ業界の慣例であるようであるから,自分たちに都合の悪い意見など報道する必要も感じないのであろう.

日本のプロ野球にはもう興味がなくなって久しいが,今年もまた甲子園だけは観ようかと思っている矢先に「たかが選手」発言を聞かされたのでは高校球児ならずともスポーツを愛し,プロスポーツを夢見る子供たちに与える悪影響は計り知れないと感じられる.

老人たちの年金を支え,老人医療にお金をかけるのもいいが,自分勝手な心無い発言を繰り返す老害老人にははやく舞台から降りてもらうのもよい日本をつくる若い世代の使命であろう.

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