人口減少はいいことだ
2004年6月10日『厚生労働省の2003年人口動態統計で、1人の女性が一生の間に産む子供の平均数を示す「合計特殊出生率」が初めて1.3を下回り、1.29となることが10日、分かった。厚労省が近く確定値を公表する。1.32だった02年から大幅に低下し、少子化が予想を上回るスピードで進行していることを示した。国が年金など社会保障制度の前提として想定していた水準も下回り、政策見直しを迫られるのは必至。今回の年金制度改革で政府与党は「現役世代の手取り年収の50%の給付水準維持」を約束したが、このままの勢いで少子化が進めば実現は困難な状況になる。厚労省の国立社会保障・人口問題研究所が02年に公表した将来推計人口(中位推計)は、03年の合計特殊出生率を1.32とし、07年に1.3台で底を打って、50年までに1.39程度まで緩やかに回復するとみていた。今国会で成立した年金制度改革関連法はこの数字をベースに将来の総人口を推計し、負担と給付の額を試算している。毎年の人口動態統計によると、日本の合計特殊出生率は1970年代から低下傾向が止まらず、先進国の中でも最も低い水準。厚労省は保育所整備や育児と仕事の両立支援などの少子化対策を進めているが、03年に生まれた子供は112万1000人で前年より3万3000人少なかった。また将来推計人口は06年をピークに日本の総人口が減少に転じるとしているが、予想を上回る少子化の進行により「人口減少時代」の到来が早まる可能性もある。』
『「別の計算方法なら出生率は1.55になります」。厚生労働省は、2003年の合計特殊出生率が過去最低の1.29になったと発表した10日の記者会見で、新たな「コーホート合計特殊出生率」という物差しを示してこう説明した。担当者は「晩婚、晩産の傾向が進む中で、ある1年間で計算しても女性が一生に産む子供数を正しく理解してもらえない」としたが「低い出生率を繕うためではないか」との声も上がった。厚労省が毎年公表しているのは、調査年に15-49歳の女性が出産した出生率を合計した「期間」出生率。最近は、既に出産済みの中年層と晩婚志向の20代がどちらも低いため「現実より低い数字になる」というのが厚労省の説明だ。これに対し「コーホート」は、ある年代が実際に産んだ子供の数を追跡したもので、例えば03年に35-39歳だった女性では1.55だった。しかし国際比較や将来推計人口で使うのは「期間」。会見では「子供を産まない20代が30代になれば産むと言う根拠はあるのか」と記者に問い詰められ、担当者が言葉に窮する場面もあった。ある統計学の専門家は「コーホートの方が現実に女性が産む子供数に近い可能性はあるが、どちらも正確とは言えない」と話している。』
計算方法を変えても人口減少に歯止めがかかるわけではない.年金など社会保障制度の前提が崩れようが私は人口減少には賛成である.理由はいろいろあるのだが地球上に人類はそれほど必要ないだろう.世界の多くの地域で貧困の最大の原因は人口が経済力に比較して多いことである.だから人口が少なくなること自体は悪いことではないだろう.
人口が減少しても一人当たりの生産性が向上すれば社会保障制度の資金に困ることはないのだ.これからは量より質を選べばいいのである.そのためには老人より子供にお金をかけるべきであろう.老人医療にお金をかけても生産性は上がらない.小児医療や子供の教育にもっともっとお金をかけるべきであろう.子供が楽に安心して育てられる環境を整えれば出生率も上昇するはずである.
現在の日本はこれらの点では先進国のなかでもっとも遅れた対応をとってきた.その結果として子供に関するいろいろな問題があらわれてきているのは最近のニュースを見ても明らかだ.年金だって現在の老人が一番有利になっている.長寿世界一なのも老人福祉偏重なのと無縁ではないだろう.そろそろ老人福祉偏重の社会から視点を移すべき時が来ているように思うのは私だけだろうか.
『「別の計算方法なら出生率は1.55になります」。厚生労働省は、2003年の合計特殊出生率が過去最低の1.29になったと発表した10日の記者会見で、新たな「コーホート合計特殊出生率」という物差しを示してこう説明した。担当者は「晩婚、晩産の傾向が進む中で、ある1年間で計算しても女性が一生に産む子供数を正しく理解してもらえない」としたが「低い出生率を繕うためではないか」との声も上がった。厚労省が毎年公表しているのは、調査年に15-49歳の女性が出産した出生率を合計した「期間」出生率。最近は、既に出産済みの中年層と晩婚志向の20代がどちらも低いため「現実より低い数字になる」というのが厚労省の説明だ。これに対し「コーホート」は、ある年代が実際に産んだ子供の数を追跡したもので、例えば03年に35-39歳だった女性では1.55だった。しかし国際比較や将来推計人口で使うのは「期間」。会見では「子供を産まない20代が30代になれば産むと言う根拠はあるのか」と記者に問い詰められ、担当者が言葉に窮する場面もあった。ある統計学の専門家は「コーホートの方が現実に女性が産む子供数に近い可能性はあるが、どちらも正確とは言えない」と話している。』
計算方法を変えても人口減少に歯止めがかかるわけではない.年金など社会保障制度の前提が崩れようが私は人口減少には賛成である.理由はいろいろあるのだが地球上に人類はそれほど必要ないだろう.世界の多くの地域で貧困の最大の原因は人口が経済力に比較して多いことである.だから人口が少なくなること自体は悪いことではないだろう.
人口が減少しても一人当たりの生産性が向上すれば社会保障制度の資金に困ることはないのだ.これからは量より質を選べばいいのである.そのためには老人より子供にお金をかけるべきであろう.老人医療にお金をかけても生産性は上がらない.小児医療や子供の教育にもっともっとお金をかけるべきであろう.子供が楽に安心して育てられる環境を整えれば出生率も上昇するはずである.
現在の日本はこれらの点では先進国のなかでもっとも遅れた対応をとってきた.その結果として子供に関するいろいろな問題があらわれてきているのは最近のニュースを見ても明らかだ.年金だって現在の老人が一番有利になっている.長寿世界一なのも老人福祉偏重なのと無縁ではないだろう.そろそろ老人福祉偏重の社会から視点を移すべき時が来ているように思うのは私だけだろうか.
コメント