『日本相撲協会は、大相撲名古屋場所(7月4日初日・愛知県体育館)の升席での喫煙自粛を観客に呼び掛けていく方針を固めたことが、3日分かった。同協会名古屋場所担当部長の大島(おおしま)親方(元大関旭国(あさひくに))は「観客には子どもさんも多く、なるべく升席で喫煙しないようお願いする。すぐに全面禁煙ということではない」と説明し、場所中は張り紙や場内放送で協力を要請し、喫煙場所を設けるなど分煙対策を講じるとしている。年に6度ある本場所では、土俵だまり(砂かぶり席)といす席は禁煙だが、飲食しながら観戦を楽しめる升席は、伝統的に喫煙自由とされてきた。愛知県体育館は通常決められたスポット以外では禁煙としているが、大相撲開催中に限り升席での喫煙が認められている。ただ昨年5月に公共施設の分煙を明記した「健康増進法」が施行されたことなどを受け、同体育館を管理する愛知県教育委員会が、受動喫煙防止の協力を求める要望書を、名古屋場所を共催する日本相撲協会と中日新聞社に近く提出するという背景もあった。喫煙制限の動きは、現時点では名古屋場所に限ったことで、同協会の北の湖(きたのうみ)理事長(元横綱北の湖)は「(年に3場所開催の)両国国技館はこれまで通りにやっていく」と方針を述べた。』

日本の国技の伝統と観客の喫煙とはなにか関係があるのだろうか.以前から日本相撲協会は升席での禁煙に反対の立場をとってきたので今回の名古屋場所での喫煙自粛は評価してもよいかもしれない.だが,それには相撲協会にしてはという条件をつけなければならない.北の湖理事長にはもっと一般の世の中のことに敏感になってもらわなければいずれこの国技はさらなる衰退をまねくことになるだろう.

愛知県体育館は通常決められたスポット以外では禁煙というのが一般社会でのルールであり大相撲だけがなぜ例外になるのか理解できない.さらに両国国技館はこれまで通りという発言は国技館は神聖な場所であるから一般社会のルールには従わないとでも言っているように聞こえる.これには良識ある人であればものいいを付けたいところであろう.

大相撲が伝統的国技であろうが,一般社会のルールを超えられるかのような錯覚は国技を守る者のすることではない.ちいさなことのように感じるかもしれないが,升席で喫煙する大人たちがいるようでは子供たちに社会のルールを教えることはできない.こういうところから子供たちにルールを知ってもらうことが大切であり,升席だから喫煙してもよいなどという傲慢な大人にはなってもらいたくないものだ.

『長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件をめぐり、井上喜一防災担当相は4日の閣議後会見で、家裁送致された加害者が女児だったことについて「どこの社会も元気な女性が多くなってきたということですかな」と発言し,さらに「女ですからな。男がむちゃをやってということはあったかも分からないけど、女の子(のこうした事件)は初めてじゃないか」と述べ、「最近はもう男、女の差がなくなってきたんだね」と感想を漏らした.』

この発言にはさらに驚いたが,社会に影響力をもつ人物であればこそ良識を疑われるような発言は厳に慎んでもらいたいものである.正直言って最近の政治家の見当違いな発言にはもううんざりしている.

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