『 --脳波調べず「脳死」と判定 道立羽幌病院の呼吸器外し--
北海道羽幌町の道立羽幌病院で2月、主治医(32)が男性患者(90)の人工呼吸器をとりはずして死亡させた問題で、主治医の女性医師(32)は脳死の診断に一般的に必要な7項目のうち脳幹の反応をみる対光反射しか実施せずに、患者の家族に「脳死状態」と伝えていたことが、カルテの記述などからわかった。
 同病院の佐藤卓院長によると、男性患者が昼食をのどに詰まらせて心肺停止状態で搬送されてきたのは2月14日午後1時過ぎ。蘇生措置で心臓が動き出した後、主治医は家族に、自筆の入院診療計画書を手渡した。 計画書の「考え得る診断名」の項目には「脳死状態(誤嚥(ごえん)による窒息)」とあり、治療計画の項目には「心拍は再開しましたが、大脳皮質、脳幹の機能は停止しています。人工呼吸器で生命維持の治療を行います。脳の回復の見込みはありません」と、脳死状態であることを伝えていた。
 正式な脳死判定より前に実施される脳死の診断では、脳幹の反応をみるための対光反射や角膜反応、気管支にカテーテルを入れる咳(せき)反射など7項目が一般的に必要で、さらに脳波を測定しなければならない。しかし、カルテを見る限り、主治医は、このうち対光反射を実施しただけだったという。 男性患者は最高血圧が一時120まで回復したが、翌15日午前9時ごろに50を切り、同10時ごろには30〜40まで落ちた。 主治医は家族から「話をしたい」と面会を求められ、「長い余命は望めない」と説明。家族からは「延命措置には及ばない。人工呼吸器を外してほしい」と要請された、と佐藤院長に説明したという。 主治医が書いた15日のカルテには「長男より、子ども全員で話し合った結果、脳死状態のため、レスピレーター(人工呼吸器)を外してほしいと申し出があった」「10時40分、(家族)3名同席でレスピレーターを外した」「10時55分、永眠」とある。
 病院側は「もともと余命は数時間だった」と説明するが、それではなぜ主治医が呼吸器の取り外しを急いだのか、はっきりしない。佐藤院長は「呼吸器を外すまでの治療内容には全く問題がなく、むしろよく蘇生できたと思えるほどだった。それだけに、理解に苦しむ行動だ」と話した。
 一方、この女性医師は00年1月にも、当時勤務していた北海道名寄市の市立総合病院で、40代の女性患者の家族に呼吸器外しを提案していた。 同病院の佐古和広院長によると、患者は00年1月初旬、気管支ぜんそくや慢性閉塞(へいそく)性呼吸障害などで入院、意識不明となり、人工呼吸器を装着。同月中旬、心停止状態に陥り、医師が蘇生させた。 その際、女性医師は家族に「今度心停止を起こした時は人工呼吸器を取り外すことを考えて欲しい」と提案。カルテには「了解」と記した。患者は女性医師が不在中に急死し、延命措置の停止は行われなかったという。佐古院長は取材に「脳死状態だったか確認はできず、もし呼吸器が外されていれば、法的に問題になりうるケースだったと思う」と話している。』

 脳死の定義を知らなかったのだろうか.とても信じられない事件である.たとえ延命のための処置であったとしても脳死判定を行わないで人工呼吸器をはずすことなど考えられないし,もし行えば違法行為である.脳死状態であれば1週間以内には確実に心停止し死に至るから90歳の患者の延命処置の中止をしてまでも死期を早める意味はどこにあったのか理解に苦しむ.

 まったくの無知なのかよほど医師としての常識に欠けるとしかいいようがなく同情の余地はない.同然のこととして業務上過失致死もしくは殺人罪に問われるのであろう.こんな医師が他には存在しないことを願うのみである.

コメント

nophoto
はぁ
2006年10月11日21:29

>>死に至るから90歳の患者の延命処置の中止をしてまでも死期を早める意味はどこにあったのか理解に苦しむ.

じゃ、逆に90歳の人をこれ以上いかしてなんになる?
脳死状態であるっていうのだからこれでいいんじゃね?
ってか、offにせずほっとくのがよかったのかな。
まぁ、あなたの意見は独りよがりよ。
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な、あたりからオナニー臭するし。まぁ、脳外科医ならそうかもね

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