『 昨年1月、インフルエンザ治療薬タミフル(一般名リン酸オセルタミビル)を処方され服用した2歳の女児が溶血性貧血を発症し、治療した大阪府の病院が「副作用が疑われる症例」として販売元の中外製薬を通じ厚生労働省に報告していたことが19日、分かった。中外製薬によると、国内での貧血の副作用報告は初めて。厚労省は「ほかに同種の報告はなく副作用とは断定できないが、今後も情報を収集していきたい」としている。
この女児は発熱のため当初インフルエンザを疑われ、昨年1月19日に大阪府内の医療機関でタミフルを処方された。帰宅後2回服用し熱は下がったが、顔色が悪く元気がなかったため翌日別の病院を受診し入院した。女児は赤血球数やヘモグロビン値が著しく低下、赤血球が壊れ血液中で不足する溶血性貧血と診断された。インフルエンザは検査で否定されたが、何らかの感染症にかかっていた可能性はあるという。ほかに服用した薬はなく、女児のリンパ球を使った薬剤への反応をみる試験の結果などから、タミフルの副作用が疑われた。女児は輸血を受け回復した。
中外製薬によると、海外では、透析患者がタミフルを過剰服用したケースなど貧血の副作用報告が2例ある。同社は今回の症例について「感染症自体が貧血の原因となった可能性があるが、副作用の疑いも否定できない」としている。タミフルはカプセルのほか小児用のドライシロップが販売され、医療現場で広く使われている。海外の動物実験で脳から高濃度で検出されたため、脳の防御機能が未熟な1歳未満の赤ちゃんには投与しないよう中外製薬が呼び掛けている。』
どんな薬にも副作用があり,それはいつ誰に起こるかは予測不能だ.タミフルに副作用があっても驚く話ではないが,問題は-インフルエンザは検査で否定された-ということだろう.では,なぜタミフルを投与したのだろうか?やはり安易に投与が行われたのではないだろうか.こんなことが内科や小児科ではよく行われているのだろうか.
タミフルの乱用を避けるためにやはりガイドラインが必要という話が出てきそうだ.医学の知識もないのにタミフルをよこせという患者や家族にどうやって理解してもらうのだろうか.そしてそれはいったい誰の仕事になのだろうか.ちゃんと説明しても理解できない人たちにはどう対処すればよいのか誰か教えてくれないだろうか.
この女児は発熱のため当初インフルエンザを疑われ、昨年1月19日に大阪府内の医療機関でタミフルを処方された。帰宅後2回服用し熱は下がったが、顔色が悪く元気がなかったため翌日別の病院を受診し入院した。女児は赤血球数やヘモグロビン値が著しく低下、赤血球が壊れ血液中で不足する溶血性貧血と診断された。インフルエンザは検査で否定されたが、何らかの感染症にかかっていた可能性はあるという。ほかに服用した薬はなく、女児のリンパ球を使った薬剤への反応をみる試験の結果などから、タミフルの副作用が疑われた。女児は輸血を受け回復した。
中外製薬によると、海外では、透析患者がタミフルを過剰服用したケースなど貧血の副作用報告が2例ある。同社は今回の症例について「感染症自体が貧血の原因となった可能性があるが、副作用の疑いも否定できない」としている。タミフルはカプセルのほか小児用のドライシロップが販売され、医療現場で広く使われている。海外の動物実験で脳から高濃度で検出されたため、脳の防御機能が未熟な1歳未満の赤ちゃんには投与しないよう中外製薬が呼び掛けている。』
どんな薬にも副作用があり,それはいつ誰に起こるかは予測不能だ.タミフルに副作用があっても驚く話ではないが,問題は-インフルエンザは検査で否定された-ということだろう.では,なぜタミフルを投与したのだろうか?やはり安易に投与が行われたのではないだろうか.こんなことが内科や小児科ではよく行われているのだろうか.
タミフルの乱用を避けるためにやはりガイドラインが必要という話が出てきそうだ.医学の知識もないのにタミフルをよこせという患者や家族にどうやって理解してもらうのだろうか.そしてそれはいったい誰の仕事になのだろうか.ちゃんと説明しても理解できない人たちにはどう対処すればよいのか誰か教えてくれないだろうか.
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