予防医学の効用
2004年4月7日『インフルエンザ治療薬として普及しているリン酸オセルタミビル(商品名タミフル)を投与すると、インフルエンザウイルスの約30%近くが、この薬に対する耐性を示すようになることを、東大医科学研究所の河岡義裕(かわおか・よしひろ)教授らが突き止め6日、都内で開かれている日本感染症学会で発表した。
従来データに比べ耐性の割合がかなり高くなることを示す結果で、新型インフルエンザ対策にも影響する可能性がある。
河岡教授らは昨シーズン以降、生後2カ月から14歳までの子ども33人(平均2.7歳)から、薬による治療前と治療後に分離したウイルスを分析。30%近い9人から分離した治療後のウイルスが、耐性になっていることが分かった。
治療前のウイルスに比べ、耐性は約11万-300万倍。塩基配列を分析すると、この薬が作用する部分の周辺で変異が起きていた。
臨床試験では、平均5歳の子どもで耐性が出る割合は5・5%。今回はインフルエンザに初めて感染した患者が多く、治るまでの期間が長引いたため、ウイルス量が増えた結果、耐性が出やすくなったとみられる。
これらの耐性ウイルスは、感染性に関係する部分は変異していないため、人から人へ感染する可能性もあるという。
また今年、山口県で分離された高病原性鳥インフルエンザウイルスについて、試験管内の実験で、タミフルに治療効果があることを確かめた。
河岡教授は「新型インフルエンザが流行すると、大人でも初めてのウイルスなので同様のことが起き、すぐに使えなくなる可能性もある。投与期間などの検討が必要だ」としている。』
タミフルは大量に使われているので耐性ウィルスもすぐに増えるだろう.ところで,この冬は例年よりもインフルエンザの流行は少なかったらしい.一つにはSARS騒ぎと関連してインフルエンザの予防接種が品薄になるほど行われたことが関係していると思う.ウィルス感染症の専門家ではないので事実はわからないが,予防接種で流行が防げるなら接客サービス業や学校などでは予防接種を義務化するなどの方法も考えたほうがよさそうである.
脳卒中もそうであるが予防できる病気は予防したほうがいいに決まっている.だが,脳卒中の予防で一番大切なことは生活習慣の改善であるということがわかっていない人が多い.高血圧,糖尿病,肥満,喫煙といったことから自分を遠ざけることができる人は脳卒中になりにくいといえる.ところが,病気になる人は病気になってから予防の心配をする人が多い.だが残念ながら一回脳卒中になった人が脳卒中になるリスクは健康人の3倍というデータもある.なってから心配するのではすでに手遅れである.
病気になってから薬を飲むよりも病気にならないように予防に気をつける.これが予防医学の考え方だが,タミフル乱用を希望する馬鹿な大人が増えないように学校でしっかり予防医学について教えてもらいたいものである.そうすればAIDSも予防できるしBSEや鳥インフルエンザでバカ騒ぎするはずかしいマスコミも少しは減るに違いない.社会の健全化にも役立つというわけである.
従来データに比べ耐性の割合がかなり高くなることを示す結果で、新型インフルエンザ対策にも影響する可能性がある。
河岡教授らは昨シーズン以降、生後2カ月から14歳までの子ども33人(平均2.7歳)から、薬による治療前と治療後に分離したウイルスを分析。30%近い9人から分離した治療後のウイルスが、耐性になっていることが分かった。
治療前のウイルスに比べ、耐性は約11万-300万倍。塩基配列を分析すると、この薬が作用する部分の周辺で変異が起きていた。
臨床試験では、平均5歳の子どもで耐性が出る割合は5・5%。今回はインフルエンザに初めて感染した患者が多く、治るまでの期間が長引いたため、ウイルス量が増えた結果、耐性が出やすくなったとみられる。
これらの耐性ウイルスは、感染性に関係する部分は変異していないため、人から人へ感染する可能性もあるという。
また今年、山口県で分離された高病原性鳥インフルエンザウイルスについて、試験管内の実験で、タミフルに治療効果があることを確かめた。
河岡教授は「新型インフルエンザが流行すると、大人でも初めてのウイルスなので同様のことが起き、すぐに使えなくなる可能性もある。投与期間などの検討が必要だ」としている。』
タミフルは大量に使われているので耐性ウィルスもすぐに増えるだろう.ところで,この冬は例年よりもインフルエンザの流行は少なかったらしい.一つにはSARS騒ぎと関連してインフルエンザの予防接種が品薄になるほど行われたことが関係していると思う.ウィルス感染症の専門家ではないので事実はわからないが,予防接種で流行が防げるなら接客サービス業や学校などでは予防接種を義務化するなどの方法も考えたほうがよさそうである.
脳卒中もそうであるが予防できる病気は予防したほうがいいに決まっている.だが,脳卒中の予防で一番大切なことは生活習慣の改善であるということがわかっていない人が多い.高血圧,糖尿病,肥満,喫煙といったことから自分を遠ざけることができる人は脳卒中になりにくいといえる.ところが,病気になる人は病気になってから予防の心配をする人が多い.だが残念ながら一回脳卒中になった人が脳卒中になるリスクは健康人の3倍というデータもある.なってから心配するのではすでに手遅れである.
病気になってから薬を飲むよりも病気にならないように予防に気をつける.これが予防医学の考え方だが,タミフル乱用を希望する馬鹿な大人が増えないように学校でしっかり予防医学について教えてもらいたいものである.そうすればAIDSも予防できるしBSEや鳥インフルエンザでバカ騒ぎするはずかしいマスコミも少しは減るに違いない.社会の健全化にも役立つというわけである.
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