『 2日午前10時50分ごろ、大阪府高槻市登町、府住宅供給公社下田部団地内の「下田部団地児童遊園」で、鉄製遊具の回転椅子(直径約1.8メートル、高さ約95センチ)で遊んでいた兵庫県三田市の新小学1年男児(6)が、遊具の支柱に開いた穴(直径約1センチ)に右手人さし指を入れ、回転した際に指の先約5ミリを切断した。同日午後4時半ごろにも、同じ遊具で遊んでいた公園近くの新小学5年女児(10)が同様に右手人さし指の先約1センチを切断するけがをした。府警高槻署は業務上過失致傷の疑いもあるとみて、遊具の管理に不備がなかったかどうか詳しく調べている。府によると、男児を病院に搬送した高槻市消防本部から同日正午ごろ、公園を管理する府住宅供給公社に事故発生の連絡があった。公社は同団地の管理を委託している住人に2度、状況調査を指示したが、事故の確認が取れないとして、遊具を使用禁止にするなどの安全措置を取らないまま、午後2時45分ごろ、状況を見守ることにしたという。同署は公社の担当者から、事故連絡を受けた後の対応について事情を聴いている。』

先日,溝川涼ちゃんが挟まれて死亡した六本木ヒルズ・森タワーの事件で回転扉のセンサーが感知しない「死角」が規定より広く、速度が最速に設定されていたことが分かり,私はやはり現在の日本は小さな子供への思いやりの無い社会になっていることを強く感じた.近くの公園の遊具を見てみよう.壊れて危険なものはないだろうか.幼稚園や保育園のまわりの道路を見てみよう.危険なところはないだろうか.注意してみれば必ず一つや二つは危険だなと思われるところがあるはずである.

管理している者は事故が起きるまでどころか事故が起きてからも適切な処置をとらないのが今の社会のようだ.特に文句を言えない子供たちに非常に不利な世の中になっていると思う.小児科医が足りないのは診療報酬が低く抑えられ,親の都合で時間外に病院にかかり,患者である子供の病態より親の意見を優先するような風潮があるからであると私は思っている.ちょっとした熱くらいで子供に点滴するよう医師に文句をいう親などはかなり児童虐待に近いと思う.

年金問題しかりである.選挙権を持たない子供たちは完全に無視される.健康保険も同様で,何の症状もなく病気でもないのに脳梗塞が心配だからと病院に来る老人が後を絶たない.こんなに医療費を無駄使いしているのにそれを拒否することもできない.健康で暇な老人は年金をもらいながら検診がてらに病院へ来ている.

そう,物言えない子供の相手をするより文句ばっかり言っている老人を相手にしているほうがお金になるのが今の社会なのだ.では,老人たちは今後何を創造してくれるというのだろうか.

東京,北海道は自動回転ドアの設置が多いようだが,病院にも結構設置されている.東京都は2000年12月に施設の出入り口の設計に関して「回転ドアは危険が伴いやすいため避ける」とのマニュアルをまとめており,96年のマニュアルでも、回転ドアを設置する際、別の形式のドアを併設するよう記載していたそうだ。国土交通省も昨年2月、「回転ドアは危険で設けないことが望ましい」とする文書ビルなどの建築・設計のガイドラインとして有識者らを交えて作成していたが,国交省は危険性を認識しながら、その後も安全基準作りなど具体策を講じていなかったらしい.病院の入り口に回転扉をつけた管理者は子供の危険のことなど考えもしなかったにちがいない.

南青山に高級公務員宿舎を国民の年金基金からネコババしたお金で建て,リッチな国家公務員生活を送れるのも国民がバカなおかげなのだろうが,子供を大切にしなかったツケがもうすでにまわってきているのは宮崎勤事件や酒鬼薔薇事件などの幼児が被害者となる事件や青少年犯罪の凶悪化をみても明らかだろう.

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