介護保険はどうなる

2004年1月19日
厚生労働省がまたも弱者救済ならぬ弱者の切り捨てをおこなおうとしているらしい.

以前は介護保険の導入のときにあったのだが,医療業界にいてもわからないくらい巧妙にサービスの低下を定着させたというのが私の感想だった.

その結果は自治体によりサービスに格差が生じ,費用もかさんで介護保険の保険料もこれからさらに増加するのは見えている.

だが,ここにきてさらにひどいことが計画されているようだ.それは介護保険に身体障害者福祉とさらに精神障害者福祉も便乗させようということである.

病院で健康保険で行われていたサービスを介護保険の名のもとに自治体まかせ保険者まかせにし,さらに公的扶助として国が行っていた身体障害者福祉も介護保険へ丸投げし,さらに今まで国がきちんと取り組んで来なかった精神障害者福祉も取り込ませるとはどういうことだ.

これでは弱い自治体ではお手上げになるのは見えている.都市と高齢者しかいない過疎の村では福祉に大きな格差が生じるに違いない.

おまけに介護保険の保険料を20歳から徴収するようにするという念の入れようだ.

自分の失敗をじぶんより弱い立場のものに押し付けさらに自分のできなかったこともやれと命令しているようなものだ.

私は,こんなことしかできないなら厚生労働省も外務省と一緒に解体してしまえといいたい.

政府として国民への福祉をきちんとやる姿勢はそこにはない.国がやっている税金の無駄使いを減らさずに,国民への福祉のコスト削減のみをやっているような厚生労働省そのものを真っ先に節税対象とするべきだ.

政府が決めた新しい制度だからきっとみんなが幸福になるなんてことがないことにそろそろ国民が気がついてもいい頃だとおもうのだが.

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