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どこかの新聞に病院での診断書料が3000円から8000円くらいまでと病院によってまちまちまちなのは困るといったことが書かれていた.

診断書料は診療情報提供書とは異なり健康保険のコスト算定の対象外であるから,病院が料金を決めていいのだからそうなるのである.

日本人にはどこでも同じ医療を受けられるのが当然のように思っている人が多いからきっと病院の料金が病院ごとに異なることに抵抗があるのだろう.

国民皆保険のもと健康保険制度がいきわたり今や保険診療の点数はだいたいどこでも標準化されてきている.これは実は査定と言って社会保険や国民健康保険といった機関が病院の診療報酬請求を監査して医療費の抑制を行うことによって達成されてきた.

つまり保険機関の目によって治療内容が意図的にコントロールされてきたわけである.だから金額的にはどこの病院にかかってもあまり大きな差はない.だから診断書料のように2倍もの差が出ることはあり得ない.

だが,よく考えて欲しい.値段が同じなら買ったものが同じ品質なんてことは普通はないってことを.保険機関はコストパフォーマンスは追及していないのだ.ただ安ければいいというのが実際の査定である.

この4月の改定では診療報酬は下げられなかったけれども最近の改定はただコストを下げていっているだけである.医療機関はコストパフォーマンスを追及するからコストが下がれば質を落とすしかない.つまり理想的な医療をする病院はつぶれていくしかないのである.

小泉首相は病院を株式会社にすると言っていたが,健康保険制度でコストを抑えられては株式会社のような自由競争はできないのだ.医学の知識もなく経営感覚にも疑問のある人に例によって無責任なことは言われたくない.

薬はディスカウントできても診療行為のディスカウントは成り立たない.診療のコストを下げること,それは生命にかけるお金を減らせと言うのと同義である.

さて,診断書の話にもどるがこれを書くというのはたいてい入院証明なのであり,高い料金をとるのもこれが生命保険などのお金を請求する際に必要になるからなのである.

実は証明は書類のみとは限らない.書類で不明瞭な点や疑問点があると生命保険会社は面談と称して調査員を病院にまで送り込んでくる.このときの面談料の相場は10000円くらいだと思う.

さて結論だが診断書は面倒なだけなので私は書きたくないのだ.診断書料は病院の副収入にすぎないからまあいくらでもいいのだが,病名と入院期間だけにしてもらいたい.そして料金は保険会社が病院に払うのがいいんじゃないでしょうか.

どうしても私が書かなきゃだめというなら,そして診断書料が自分に入るというんだったら私の場合料金は《時価》もしくは《季節料金》とつけたいところなんですが...

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