War is NOT OVER

2004年1月8日
久々にJohn Lennonを聞いた.
戦争は終わったどころか日本にとってはこれから悪夢がはじまろうというところである.

普段は一人またひとりという形でしか死をとらえていない脳外科医であるが,メディカルスタッフでもない一般人であれば死を現実のものとして感じるのは身近な人の死だけであろう.

John Lennonのイマジンでも聞きながら考えてもらいたい.9・11を起こしたのはビンラディン.イラク戦争はブッシュ.いずれも犠牲になったのはなんの罪もない民衆.テロ?レジスタンス?先進国の正義?理由はなんでも結果はだれがみてもただの無差別殺人だ.

大きな視点,global,そう地球規模で考えて欲しい.これは地球市民と一部の権力者たちとの戦争なのである.もちろんわが国も米国の手先としてイラクの援助という名目で犠牲を強いられるわけだ.

やっぱりどこか間違っているのではないだろうか.自衛隊が発砲してイラクの一般人に死傷者がでたら私たちはどうすればいいのであろうか.

逆に自衛隊員がやられたら米国みたいにさらなる暴力で平和を築こうとする愚行を小泉首相は正当化するつもりなのか.

きっとあなたも自分の身内が街中で爆死したら戦争についてまじめに考えることができるだろう.人間という生き物は残念ながらそういう状況にでもならないと死を自覚することができないらしい.

患者さんと話していても死に至る病気である人にかなりはっきりと死の危険を説明しても実感としてとらえることのできる人はほんのわずかのように感じる.人間は自分で経験しないと学べない生き物なのか.

太平洋戦争では軍の誤った指導のもとにたくさんの同胞が無駄死にした.どんなに愛国心で美化しようとしても戦争で死ぬのは生きものとしてはやっぱり意味のない死でしかない.そう思えるのは遺族だけなのか.

米国政府の傲慢なやり方はイラクの人々にはそろそろ嫌気がさしてきている頃だろう.家族を米国に奪われた人々にすれば小泉首相のいう国際貢献は誰の目からみても米国への忠誠心の表向きの理由としか映らない.

NASAの火星着陸は確かに人類の叡智の象徴的な歴史的到達点だが戦争という古くから人類が抱えてきた問題を一般人が地球規模で考えなければならい時がきていると思う.

日本人は戦争を自分の問題として考えないといけない.イラクで自衛隊員がやられ,自爆テロで知り合いがなくなり,北朝鮮の核ミサイルで家族を失ってからではいくらなんでも遅いだろう.

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