その1「件数が伸び悩んでいる脳死臓器移植の普及を図ろうと、日本低温医学会は二十七日、札幌市内で開いたシンポジウムに医師や看護師、医薬品メーカー社員などの医療従事者約二百人を集め、率先してドナーカードを持つよう呼び掛けた。」

その2「ヒトクローン胚(はい)づくりの解禁を議論する総合科学技術会議生命倫理専門調査会が二十八日、都内で開かれたが、再生医療の研究のため解禁すべきだとの意見と、時期尚早とする慎重論の調整がつかず、結論を持ち越した。」

どちらも一般社会人の倫理観はどこに反映されているのか見えない.

私は脳外科医だが,脳死臓器移植には倫理的にも社会的にも反対だ.

医療従事者が率先して臓器を提供する必要がどこにあるのか.仕事上である意味で弱い立場だから?それとも臓器移植で利益を上げる側だからなのか?と疑りたくなる.

私は脳死臓器移植やクローン胚がすんなりと受け入れられないのは一般の日本人の慣習や宗教観などの目に見えない心理的なものからくる違和感が根底にあると思う.

こういう問題は医師や研究者まかせにせずに一般人がもっとしっかり論議をするべきだ.

脳死臓器移植やクローン胚に賛成の人は移植の必要な病気になってからでは遅すぎると思うのだが,まあ今のところ私はどちらもとりあえず反対だ.

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