脳外科医ではダメなの?
2003年11月28日今日はどういうわけか外来に小児の患者が3人も来たのでいつも感じることをまとめてみる.
まず,乳幼児の頭部打撲であるが,大抵はお母さんがちゃんとその後の経過観察をすれば異常に気がつくものである.しかし,すぐ病院に来るお母さんも多い.
私は2歳以下であれば受傷時の話と外傷の程度から必要と感じた場合以外は慎重に経過観察するように話して帰ってもらっている.だが,中には写真を撮るよう食い下がる両親もいる.私は,乳幼児の脳に必要のない放射線被爆は行いたくないのだ.なぜ,脳外科医の説明だけでは納得できずに同じ医師の放射線診断には納得できるのかわからない.
子供が熱を出したと病院にくる親は多い.私が当直で熱発の子供をみようとすると小児科の先生を呼んでくれと要求する.これでは小児科の先生は風邪のシーズンは休む暇がない.私は小児科医にならなくてよかったと思ったことが何度もある.
病気の子供には同情するが,こんな親に同情する気にはまったくなれない.病院はコンビニではないのだ.頼めば何でも言うことを聞くとでも思っているのであろうか.
37度台の微熱で食事も摂れる子供に点滴をするよう私に要求した父親もいた.こんなのは私に言わせれば立派な児童虐待である.
最近,小児の救急医療が問題になっている.小児科医が不足している.でも,患者の親があれでは小児科医になりたい医師はますます減るに違いない.
ただ,小児救急全体のレベルアップも必要だ.小児の救急がきちんとできる小児科医も少ないからだ.脳出血を髄膜炎と間違えて腰椎穿刺した小児科医や虫垂炎を誤診した小児科医も私自身の経験にある.
小児科は以前まで健康保険の診療報酬で冷遇されていたといえる.今回少しはましになったようだが,コンビニに来るように風邪の子供を救急外来につれてくるようでは本当の小児救急はいつまでたっても実現しないだろう.
子供の予防接種の時に親の保健教育を行ったりしてはどうだろうか.
まず,乳幼児の頭部打撲であるが,大抵はお母さんがちゃんとその後の経過観察をすれば異常に気がつくものである.しかし,すぐ病院に来るお母さんも多い.
私は2歳以下であれば受傷時の話と外傷の程度から必要と感じた場合以外は慎重に経過観察するように話して帰ってもらっている.だが,中には写真を撮るよう食い下がる両親もいる.私は,乳幼児の脳に必要のない放射線被爆は行いたくないのだ.なぜ,脳外科医の説明だけでは納得できずに同じ医師の放射線診断には納得できるのかわからない.
子供が熱を出したと病院にくる親は多い.私が当直で熱発の子供をみようとすると小児科の先生を呼んでくれと要求する.これでは小児科の先生は風邪のシーズンは休む暇がない.私は小児科医にならなくてよかったと思ったことが何度もある.
病気の子供には同情するが,こんな親に同情する気にはまったくなれない.病院はコンビニではないのだ.頼めば何でも言うことを聞くとでも思っているのであろうか.
37度台の微熱で食事も摂れる子供に点滴をするよう私に要求した父親もいた.こんなのは私に言わせれば立派な児童虐待である.
最近,小児の救急医療が問題になっている.小児科医が不足している.でも,患者の親があれでは小児科医になりたい医師はますます減るに違いない.
ただ,小児救急全体のレベルアップも必要だ.小児の救急がきちんとできる小児科医も少ないからだ.脳出血を髄膜炎と間違えて腰椎穿刺した小児科医や虫垂炎を誤診した小児科医も私自身の経験にある.
小児科は以前まで健康保険の診療報酬で冷遇されていたといえる.今回少しはましになったようだが,コンビニに来るように風邪の子供を救急外来につれてくるようでは本当の小児救急はいつまでたっても実現しないだろう.
子供の予防接種の時に親の保健教育を行ったりしてはどうだろうか.
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